2021年05月03日

DVD『コクリコ坂から』

アニメ『アーヤと魔女』宮崎吾朗監督(企画宮崎駿)は公開延期になってしまったのでコクリコ坂のDVDを見たり、成瀬巳喜男の作品をNetflixで見たりしてほとんど家で過ごした。家を出たのはゴミ出し150歩とDVD屋に1000歩ぐらいだった。

DVD『コクリコ坂から』宮崎吾朗監督/91分/2011年

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1963年横浜。港の見える丘にある下宿屋コクリコ荘。そこを切り盛りする16歳の少女・海。彼女は毎朝、船乗りの父に教わった信号旗を海に向かって揚げていた。旗の意味は「安全な航行を祈る」。
一方、その旗を見ていた者がいた。タグボートで通学していた17歳の少年・俊だ。
ある日、海は高校の文化部部室の建物、通称「カルチェラタン」の取り壊しに反対する学生たちの運動に巻き込まれ、そこで1学年上の新聞部の少年・俊と出会う。

「なかよし」に連載された高橋千鶴・佐山哲郎による少女漫画をスタジオジブリが映画化。

『ゲド戦記』の宮崎吾朗が5年ぶりの監督作品。翌年に東京オリンピックを控え、新しいものが素晴らしいものと信じていた時代。私も16〜17歳だった。
日常生活の制服ひだスカートの寝押しや電気洗濯機(しぼるローラーがついている)が懐かしかった。実写では見落としてしまうが、このアニメは描写が細かいので懐かしさが倍増した。

声の出演者はみんな◎、台詞にはちゃんと息つぎがある。

この当時の横浜と東京新橋がとても遠くに感じたし、のどかな港町から大都会の変化も楽しめた。流行した歌「上を向いて歩こう」や庶民生活がたっぷりと味わえた。この時代にこの場所で生活した方にとって、ため息なしでは観られない作品。

★Netflixで見たのは田中絹代主演、監督は成瀬巳喜男の『銀座化粧』1951年の作品。この時代では、成瀬監督が一番好きだ。


posted by ミッキー at 22:41| Comment(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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