DVD『コクリコ坂から』宮崎吾朗監督/91分/2011年

1963年横浜。港の見える丘にある下宿屋コクリコ荘。そこを切り盛りする16歳の少女・海。彼女は毎朝、船乗りの父に教わった信号旗を海に向かって揚げていた。旗の意味は「安全な航行を祈る」。 一方、その旗を見ていた者がいた。タグボートで通学していた17歳の少年・俊だ。
ある日、海は高校の文化部部室の建物、通称「カルチェラタン」の取り壊しに反対する学生たちの運動に巻き込まれ、そこで1学年上の新聞部の少年・俊と出会う。
「なかよし」に連載された高橋千鶴・佐山哲郎による少女漫画をスタジオジブリが映画化。
『ゲド戦記』の宮崎吾朗が5年ぶりの監督作品。翌年に東京オリンピックを控え、新しいものが素晴らしいものと信じていた時代。私も16〜17歳だった。
日常生活の制服ひだスカートの寝押しや電気洗濯機(しぼるローラーがついている)が懐かしかった。実写では見落としてしまうが、このアニメは描写が細かいので懐かしさが倍増した。
声の出演者はみんな◎、台詞にはちゃんと息つぎがある。
この当時の横浜と東京新橋がとても遠くに感じたし、のどかな港町から大都会の変化も楽しめた。流行した歌「上を向いて歩こう」や庶民生活がたっぷりと味わえた。この時代にこの場所で生活した方にとって、ため息なしでは観られない作品。
★Netflixで見たのは田中絹代主演、監督は成瀬巳喜男の『銀座化粧』1951年の作品。この時代では、成瀬監督が一番好きだ。