今年のアカデミー賞予想は5つ当たっていた。去年は10だったので半減。トホホ。予想はなかなか難しい。長編ドキュメンタリー賞『老人スパイ』や国際長編映画賞『皮膚を売った男』を東京国際で観て感動したので賞を逃してガックリだが、これは公開予定なので楽しみにしていただきたい。
今日は試写『Mr.ノーバディ』(5月11公開予定)の後、センチュリーで『スプリー』、余力が有れば、どこかで晩御飯食べて、スコーレさんの「ハーマン・ヤウ✖️アンソニー・ウォン 極悪香港映画祭 4夜連続」の『タクシーハンター』で締めくくりたい。
今日は『ファーザー』(主演男優賞、的中)を。
🎬『ファーザー』フロリアン・ゼレール監督、脚本/イギリス、フランス/97分
ロンドンで独り暮らしをする81歳のアンソニーは認知症が進み記憶がおぼろげになっていた。娘のアンは父の介護のために介護人を見つけるが気に入らないと追い返してしまう。そんなアンソニーもアンから「恋人とパリで暮らす」と告げられて心細くなった。
しかしアンソニーの自宅に、アンと結婚して10年以上になるという見知らぬ男が平然と暮らしていて「ここは自分とアンの家」と言うしまつ。
驚くアンソニーだが、もう1人娘がいたはず……と、記憶が曖昧になって来てしまう。
主演男優賞は、番狂わせなどと「失礼」な評がある中、ミッキーは絶対にホプキンスだ!と確信していた。ボケると娘の顔も忘れ、と言うより勝手に「娘の顔はこんな顔」と思い込んだり、住んでいるのは我が家でもう1人いた娘は……おっと、これ以上は口にチャックだ。
真実が一瞬、頭をよぎっても何秒もたたない間に違う次元に行ってしまう。歳はとりたくないし、ましてやボケたくない。
ボケるなら「完ボケ」に限る。それなら病院に入っても「ここは自分の家、娘はいつも様子を見に来る」となるから。
とにかく世界一の千両役者のボケぶりを堪能?してほしい。
2021年04月27日
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