🎬『21ブリッジ』ブライアン・カーク監督/中国、アメリカ/99分/名古屋109にて
NY市警の殺人課に所属するアンドレ・デイビス刑事(チャドウィック・ボーズマン)は、同じ警官だった亡き父親への想いを胸に秘めて、日々を過ごしていた。そんな頃、夜中に大量のコカインを奪って逃げた2人組が、警察官8人を射殺する凶悪な事件が発生。
マッケナ署長(J・K・シモンズ)の指示で、アンドレは麻薬取締班のフランキー刑事(シエナ・ミラー)と組んで捜査を開始する。彼は独自の判断でNYマンハッタン島に架かる21の橋を全て封鎖して追い詰める作戦に出た。
夜明け5時までの条件付きで、それまでに犯人の居場所を突き止め逮捕しなければならない。だがアンドレは追跡を進めるうち、別の陰謀があることを直感して……。

Netflixオリジナル映画『マ・レイニーのブラックボトム』で第93回アカデミー賞・主演男優賞にノミネートされているチャドウィック・ボーズマンが主演・製作を務めたクライムミステリー。
この『マ・レイニー〜』のボーズマンを先に見ているので、21ブリッジは彼自身のアクションには見所はあったが、ストーリー展開には新鮮味がなかった。警察署長に『セッション』のスパルタ教師のJ・K・シモンズだから、お顔を見ただけで「何か企んでいる」とピンと来てしまう。だから先が見え見えの映画だった。
★マンハッタンの夜景だけが印象に残った。
🎬『パーム・スプリングス』マックス・バーバコウ監督/アメリカ、香港/90分/ミッドランドスクエアシネマ2にて
ロサンゼルス郊外のリゾート地パーム・スプリングス。花嫁の介添人として妹の結婚式に出席したサラ(クリスティン・ミリオティ)は、そこで出会った不思議な雰囲気の青年ナイルズ(アンディ・サムバーグ)と出会う。
興味半分で話するうちに好ましく思ったサラはナイルズと海辺を散歩していたら、突然ナイルズが謎の老人(J・K・シモンズ)に弓矢で射たれてしまう。二人は洞窟に逃げ込むがどこで強い光にあたって気を失う。目が覚めると自分のベッドで、結婚式当日の朝に時が巻き戻っていた。
驚いた彼女はナイルズに詰め寄ると、彼はもう何回も何百回も同じ日を繰り返しているというが……。
お客はけっこう入っていた。70人は確実に入っていたはず。
考えようによっては毎日繰り返す一日が、自分の誕生日とか母の日とか敬老の日なら、しばらく続いても嬉しい。毎日同じ繰り返しなら財布の中身も元通りだし、その中でちょっと直したいところがあれば直しながら繰り返せばいい。なんて空想、妄想を刺激してくれる映画だった。
★ここでもJ・K・シモンズさんが個性的な役柄で登場。