2021年03月27日

第8回グリーンイメージ国際環境映像祭(2)『コンビナート』『水俣曼荼羅』

今日も一日、グリーンイメージ環境映像祭をオンラインで見た。一回しか見られないのでとても緊張した。ふと、緊張が切れると何かで紛らわそうとするが画面から目が離せないのでこまった。少しの休憩時間に目覚ましをかけて寝たが頭だけ興奮しているようでウトっとしただけ。映画祭会場と同じオンラインは辛いことがわかった。これなら行ったほうが良かったかもしれない。


🎬『コンビナート』Gabriel TEJEDOR監督/スイス/76分/2020年

ロシア中央に位置する重工業都市マグニトゴルスク。巨大製鉄所を中心に団地が建ち並んでいる。きっと従業員の社宅となっているのだろう。
そこに住む人々の家庭事情が半分ドキュメンタリー、半分ドラマといった作りになっている。ロシアの企業城下町の人々といえる。

この製鉄所に併設されている文化教室でダンスを教える女。もうすぐある式典のために大勢の人に教えている。成育が遅い女の子を持つ夫婦は空気の汚染が著しいこの地を離れたいといろいろ手を尽くしている


特に事件など起きてはいないが、幼い子を持つ親世代、年寄り、独身の青年の「思い」は確実に違うことがじんわりとわかってくる。今まで観た中で一番芸術的な作品で、女声スキャットの音楽や安定感のあるカメラが秀逸な作品だった。

★いつも一人で黙っている少女がいたが「誰にも本音は言わないよ」と口をぐいっと閉じていた。とても気になる存在だった。監督さんに聞きたかったが、リモートでも参加はなかった。

🎬『水俣曼荼羅』原一男監督/日本/369分

日本四大公害病の一つとして知られる水俣病。その補償をめぐっていまだ裁判の続く患者たちの戦いを15年に渡って撮影し、5年間の編集を経て完成させた。

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6時間の長編など今までの経験から何でもないと思っていた。ところが結構身に堪えた。

熊本県水俣の公害は日本ばかりではなく、写真家ユージン・スミス氏の作品で世界中に「ミナマタ」の名は広まった。一体、いつから始まったかと調べみたらミッキーの生まれる前1942年(昭和17年)と知った。この時はチッソの工場排水が原因で水俣病とは違うとされている。

それから1950年頃から猫が狂い死にするようになって、漁師たちはチッソに抗議をした。しかしこの一帯では、この大企業からの恩恵は大で、前に観た『コンビナート』と同様「企業城下町」だったので訴えは認められなかった。

原監督は息たえだえの一世代の水俣患者、その子どの二世代、そして胎内被害者の三世代と焦点をあてている。その映像に浮かび上がる水俣病患者たち現在を見て「まだまだ終わっていない」ことを突き付けられた。

★第70回ベルリン国際映画祭で、今回もっとも注目を浴びていた作品のひとつである水俣病をテーマで、ジョニー・デップ主演作の『MINAMATA』が招待部門で披露された。有名なアメリカ人フォトグラファー、ユージン・スミスを主人公に、彼が熊本を訪れ地元の人々をフィルムに収めるようになるまでを描いている。真田広之、加瀬亮、浅野忠信ら多数が参加、音楽を坂本龍一が担当している。日本公開日は未定。

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posted by ミッキー at 19:55| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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