2021年03月11日

大阪アジアン映画祭2021(6)『チョンバル・ソシアル・クラブ』『姉姉妹妹』

おはようございます

10年前のこの日、大阪アジアン映画祭に来ていた。ABCホールで上映中のスクリーンが大きくゆれて、何が起こったのかすぐにはわからなかった。会場がどよめいたが、作品は最後まで上映された。

ロビーに出て、その頃iPadを持っていた東京のプレスの方の周りに集まってニュースを知った。東京も相当揺れたり、ビルのガラスが落ちてくる映像をみて東京からきた方は新幹線の動いているうちにと早々に帰って行かれた。

ミッキーは東京に住む娘が心配で携帯に連絡してもなかなか通じなかった。シドニーに住んでいる娘のほうが早く連絡がついてシドニーからメールで横浜の連れ合いと東京の娘の無事を確認した。

この大阪アジアンに毎年くる度に10年前のことを思い出す。

🎬『チョンバル・ソシアル・クラブ』タン・ビーティアム監督/シンガポール/88分/日本初上映

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いつも笑顔でおとなしい男アビー(トーマス・パン)は母親と二人暮らし。彼が30歳になったのを機に母親と離れて「世界で最も幸せなコミュニティ」を作ると宣伝する「チョンバル・ソシアル・クラブ」の従業員になる。そこでは従業員の働きぶりや心の中まで点数化されて「幸福度60%」などと表示され……。

この作品が初長編映画の監督さん。シンガポール風?のポップな色使いのスクリーンに新鮮を感じた。独特な作風だ。

まず彼が担当したお年寄り・ニーさんの猫探し。それがうまく行かずに点数は落ち気味。従業員の中には首になる人もいて気が気ではないアビー。

困った時は人工知能の提案を受けるが、それより従業員幸福度トップの女性と仲良くなるにつれて、アビーの幸福度もアップされていく。めでたし、めでたしでは終わらない不条理さも描かれていた。

★ 再開発のため2020年に取り壊された馬蹄型の名建築パールバンク・アパートメントで撮影が行われた。

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🎬『姉姉妹妹』キャシー・ウエン監督/ベトナム/104分/日本初上映

ラジオの困りごと相談のパーソナリティーのキム(タイン・ハン)は大企業社長の娘。ハンサムな夫フイ(ライン・タイン)と豪邸に住んでいる。

困りごと相談のラジオにかかってきた相談者で、妊婦のニー(チー・プー)に同情するあまり個人的に保護をするために、しばらく自宅でメイドとして預かることにした。日がたつにつれてキムとニーの仲はより一層親密になっていく。

ニーは魔性の女とわかるまで、ひょっとしたら美男の夫を誘惑するのではないかと心配したが、妊婦なのでそれはないかと油断していた。

ところが夫とニーは最初から「出来て」いたのだ。もちろんニーのお腹には夫の子ども。それが分かるのは最後のほうなので、もう一度巻き戻して見たくなるストーリー。




posted by ミッキー at 07:49| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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