2021年03月10日

大阪アジアン映画祭2021(5)『竹で稼ぐ男たち』『映画をつづける』

🎬『竹で稼ぐ男たち』シャヒーン・ディル・リアズ監督/バングラデシュ/96分

バングラデシュ北東部に位置するシレット県にある国内最大で最後の竹林から、竹専門の木こりが切り出した長い竹の束は、山中のくねくねした細い川を渡りジュリ川の出荷港に運ばれる。そこから13日ほどかけてダッカのボイッデル港まで300キロの「竹筏」の旅が始まる。

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バングラデシュの竹産業で働く男たちの日常を追ったドキュメンタリー。竹で稼ぐと題しているが「稼ぐ」というほどの稼ぎはなく「過酷な竹産業で働く男たち」が題名に相応しい。一度筏に乗れば1ヶ月は家に帰れず、帰ってもすぐ次の筏作りだ。

自分の住んでいる家も竹と粘土で塗り固めていて、その修理のための竹もなかなか買えない貧しさだ。他に産業もなく竹でほそぼそ稼ぐ男たちだ。

上空から見た竹林、川を悠然と流れていく竹筏の映像の見事さと、それに関わる人々の貧しい生活の落差に言葉もなかった。

🎬 『映画をつづける』マン・リムチョン監督/香港/118分/日本初上映

香港のアカデミー賞である香港電影金像奨で最優秀監督賞に6度受賞した香港映画界の代表的存在であるアン・ホイ監督。

70年に及ぶアンホイさんの人生を撮ったのは、美術監督・衣装デザイナーとしてアン・ホイ監督の作品に参加してきたマン・リムチョン。本作が監督デビュー作。

約3年かけて豊富な映像と私生活、そして映画界の関係者のインタビューで彼女の素顔を描き出しているドキュメンタリー。

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オープニング作品。見応えは格別❗️

香港を代表する監督さん、それも中年女性の視点の作品が多いアン・ホイさん。作品の中でミッキーの一番は『夜と霧』そして『生きていく日々』『おばさんのポストモダン生活』と続く。

アン・ホイさんの作品はほぼ観ているが生い立ちなどは全く知らなくて、このドキュメンタリーでお母様が大分出身の日本人ということをはじめて知った。映像でご高齢なお姿も映されていた。

★字幕にお名前表記がなくてアンディ・ラウ、シルヴィア・チャンさんはわかったが、他のかたのお名前がわからなくて残念だった。





posted by ミッキー at 22:20| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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