🎬『野球少女』チェ・ユンテ監督、脚本/韓国/105分/TOHOシネマズ日本橋、伏見ミリオン座他にて全国ロードショー公開
小学校高学年から高校までずっと野球に打ち込んで、周りから「天才野球少女」と言われていたチュ・スイン(イ・ジュヨン)だったが、高校卒業後はプロ野球選手になる夢をかなえようとするが、女子というだけでテストさえ受けさせてもらえなかった。
家族、友人、野球部の監督からも、もっと現実を見なさいと諭されたがスインは諦めなかった。
そんな頃、新しく就任したコーチのチェ・ジンテ(イ・ジュニョク)は、プロ野球の夢に敗れた経験から、スインの夢をなんとか叶えさせようと、スカウトの目に留まらせるための作戦を練ったり、特訓をしたりして協力する。
その結果、テストを受けるチャンスをものにするが……。
お顔は凛々しくて美しい。題名に美を入れて『野球美少女』にしないといけないほど健康的で美しい。
スインの努力と信念があれば絶対にプロになれると思いつつ作品を観ていたが、男社会の野球界の壁は厚くて大変な思いをするのだ。
最高球速134キロを出す天才野球少女はモデルとなった実在の選手がいて、イ・ジュヨンさんは40日間のトレーニングを受けて、すべてのシーンをスタントなしで演じきったと資料に書いてあった。
★スインも他の男子野球部の子も日焼けしてないし、声も大声出してプレイするからけっこう野太くなるが、そんな声はなかった。そんなことがちょっと残念。
🎬『ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実』トッド・ロビンソン監督、脚本/アメリカ/116分
1966年、空軍落下傘救助隊のピッツェンバーガーはベトナムで敵の奇襲を受けて孤立した陸軍中隊の救助に向かうが、激戦のためヘリが降下できず、その身ひとつで地上へ降りて救出活動にあたる。しかし彼自身は銃弾に当たり帰らぬ人となる。ハフマンは当時ピッツェンバーガーに救助された退役軍人たちから証言を集めるうちに、彼の名誉勲章授与を阻み続けた驚くべき陰謀の存在を知る。
ベトナム戦争で60人以上の兵士の命を救った英雄・ウィリアム・H・ピッツェンバーガーの実話。
彼はアメリカ空軍の落下傘救助隊の医療兵で1966年4月の救出作戦で、戦場から飛び立つ最後のヘリコプターの呼び掛けにも関わらず、彼は仲間たちの救出のために自らの命を犠牲にした。
ヘリコプターから何度も何度も呼び掛けても自分の目に写る怪我人や射たれて瀕死の兵士を見捨てることができない彼の行動には「迷い」がなく、命の危険など頭になかったように感じた。
そんな彼の行動をしる仲間たちが30年以上もの間、個人に与えられる最高の勲章「名誉勲章」を与えるよう求め続けたかは、この作品を観れば当然のことだと理解できる。
この作品ではピーター・フォンダさんが2019年に79歳で、クリストファー・プラマーさんがつい今年の2月に91歳でお亡くなりになった。この作品がきっと最期のものと思う。
2021年03月05日
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