2021年03月01日

2020年の映画「ベスト5」の発表 読者・東京都・井上弘章氏

療養生活も長くなりました。コロナの影響でより単調な日常の中で息子がいろいろ気を使ってくれてDVDを買い求めてくれたり、シネマジャーナルの方々からは映画や映画祭のチラシ、DVDなど送ってくださったりと自分の「生涯の趣味」に向き合えています。ありがたいことと思っております。

そんな中で見たベスト5はすべて旧作です。しかし若いときには感じることができなかったことが、今ゆっくり観賞することで見えてくるのも多くなったような気がします。

1『希望の国』園子温監督 日本、イギリス、台湾 2012年
 2011年に発生した原発事故のドキュメンタリーにドラマを加えて作られている。監督さん自らも出演していた。「映画にできることは何か」の問いには「映画を撮り続けること」と思った。

2『春の日は過ぎゆく』ホ・ジノ監督 韓国、日本、香港 2001年
 録音技師のサンウとアナウンサーのウンスは仕事で知り合い結ばれるが、キムチが作れないことから次第にはなれてゆき、2人は別れてしまう。
最後の方で2人並んで歩き、彼女は彼のシャツのボタンをかけてやる。彼は無表情で最後に握手して別れる。ラストシーンは風になびく草地で収音するサンウ、彼の表情にわずかな笑顔を感じた。恋は別れる為にあるのか。

3『故郷(ふるさと)の香り』フォ・ジェンチイ監督 中国 2003年
 ヌアンとジンハーは仲のいい学生どうし。ブランコから落ち、足を怪我したヌアン、ジンハーは北京の大学へ、わずかなことがその後の人生を変える。
十年後、故郷に戻り再びヌアンに会う。生活は苦しそうだがヤーバと結婚して7才の女の子がいる。ジンハーにとってそれは懺悔であった。ヌアンの幸せを願い北京への帰路につく。

4『愛と希望の街』大島渚監督 1959年

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 この映画の家族は中学3年の少年、妹、靴磨きをする母。少年は鳩を売り戻ってきたらまた売っている。それを生活費になっている。中学の担任はある会社を紹介する。母は高校進学を希望したが、紹介された会社は不採用となる。理由は鳩を売っていたことがわかったため。
貧しい者は常に貧しい……少年は下町の小さな工場で働いている。

5『ツレがうつになりまして。』佐々部清監督2011年
勤め先の人たちにいじめられウツ病になって、妻のすすめで退職してウツと戦う。まさに現代はウツ病の時代だ。「明けない夜はない」といわれるが、現実はどうなのかと考えさせられた。
posted by ミッキー at 07:28| Comment(1) | ベストテン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「春の日は過ぎゆく」大好きな映画でした。
最後、車のキーで傷つけるシーンを
今でも思い出します、あと川辺で「音」を撮るシーン。
Posted by 猫 at 2021年03月05日 15:17
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