2021年01月28日

『異人たちとの夏』岐阜ロイヤル劇場にて

🎬『異人たちとの夏』大林宣彦監督/108分/1988年

原田英雄(風間杜夫)はテレビドラマの脚本家で、妻と離婚して息子とも離れてマンションで一人暮らしをしていた。そんな自由な生活が気に入っていた原田だが、担当のテレビ局の間宮(永島敏行)が神妙な表情で「別れた奥さんとお付き合いしたい」と打ち明けに来た。原田は「僕たちは離婚したんだから遠慮なく交際を申し込んでくれ」とこともなげに言った。

そんな原田の住むマンションは夜になると6階の原田の部屋と3階の部屋に灯りが灯るだけだった。ある夜中に3階に住む若い女性(名取裕子)が、一緒にシャンパンを飲みたいと飲みかけのシャンパンを持って部屋に突然訪ねてきた。しかし原田は仕事に集中していたので女性の誘いをすげなく断ってしまった。

それからしばらくして、気分転換に12歳まで育った浅草に行って寄席を見ていたら聞き覚えのある声が聞こえてきた。その男の顔を見ると若い頃の原田の父親(片岡鶴太郎)だった。

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山田太一の小説の映画化。市川森一が脚色した作品。岐阜柳ヶ瀬商店街の干し柿がほしかったのでついでに観たこの作品。二重マスクで行ったがそのマスクが涙でぬれてしまった。

特に片岡鶴太郎、秋吉久美子夫婦の物言い、佇まいにググッと来た。この世とあの世の結界外のすき焼き屋のシーンが忘れられない。

★いつもここロイヤル劇場で見る作品は、とうにお亡くなりになった方が多い作品が主流だが、監督さん以外は皆さまご存命。ミッキーよりお若い方ばかりだ。





posted by ミッキー at 23:35| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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