🎬『劇場版 殺意の道程』住田崇監督/120分/2月5日よりシネリーブル池袋、名古屋伏見ミリオン座他にて全国ロードショー公開
小さな金属加工会社を自営する窪田貴樹(日野陽仁)は不良品を出したという責任を被せられて、多額な負債を抱え、絶望のあまり飛び降り自殺をして命を絶った。
父を自殺に追い込んだのは取引先の社長・室岡義之(鶴見辰吾)だった。室岡は一切罪に問われることなく、まるで他人事のようにその後も裕福な生活を続けていた。貴樹の息子・窪田一馬(井浦新)は室岡への復讐を誓う。それを察した一馬のいとこ・吾妻満(バカリズム)もやるなら一緒にと言ってくれた。
これまで一度も犯罪など考えたことがない二人は、「殺害計画の打合せ」から「必要な物資の買い出し」「殺害実行のシミュレーション」など、信頼できる人たちの協力を得て実行に移して行くが……。
「架空OL日記」などで脚本家としても評価の高いバカリズムさんが脚本を手がけ、井浦新とともに主演を務めたWOWOWのオリジナルドラマ「殺意の道程」(全7話)の再編集劇場版。
バカリズムさんが主演と脚本で大活躍。もう一人の主演は井浦新さん。二人の相性がいいのか無駄口が多い。始めは無駄口ばかりでどうやってことが進むのか心配した。
殺しの相談場所がやっと決まったのがファミレスのガスト。ミッキーの近くにも5分も歩けばあるところで、注文の品を決める時も長々と無駄口トークだ。しかし、この時のトークがめちゃくちゃ現実的で笑えた。一馬が頼んだのが「ネバトロサラダうどん」
で早速「もっと力のつくもの食べんと」といとこの満がチャチャを入れ、彼は「肉盛りワイルドプレート ガーリックソース」
を食べた。お互いの注文したものを心の声で「俺もあいつのにすればよかった……」などと呟きも入っている。
そんなこんなの連続で先行き不安になるが、その脱力さがだんだんと心地良くなって……、まあ、この続きは劇場で、となるが、意外とこれはデート向けにオススメ。彼女から「この人、意外とセンスあるわぁ」と思われるかも。
2021年01月23日
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