2021年01月06日

2020年・アニメ映画ベスト7

昨日は待ちに待ったセルゲイ・ロズニツァ「群衆」ドキュメンタリー3選のうちの『国葬』『粛清裁判』を見た。改めてヨシフ・スターリンの残虐性や疑り深い性格を再確認した。

『国葬』は1953年3月5日のスターリンの死を報じられた後、ソ連全土で国父としてのスターリンの死を嘆く人々の顔を多方面にわたりくっきりと写し出している。その時に撮影した37時間のフィルムと国営ラジオの28時間の音声を基に「スターリンの国葬」を現代に再現したもの。

皆、涙、涙の悲しみに打ちのめされていた民衆だったが、最後の字幕で「粛清され殺された人数、飢餓で死んだ人数、シベリア送りになって死んだ人数」が記されていていた。

『粛清裁判』は「産業党裁判」で1930年当時、上層部にいた技師、大学教授を粛清する裁判模様。

1930年に製作された『13日』というプロパガンダ映画(だれも見ていないらしい)のフィルムを監督が入手。裁判を克明に追っているが、これも最後に「スターリンの指示ででっち上げ事件」と記してあった。

もっと深く理解したいので1400円のパンフレットを買った。

来週には『アウステルリッツ』が上映されるので楽しみだ。


2020年・アニメ映画ベスト7

🎬『2分の1の魔法』ダン・スキャンロン監督/アメリカ/103分

かつては魔法に満ちていたが科学技術の進歩で魔法を忘れてしまった世界で、優しいお母さんローレル(ジュリア・ルイス=ドレイフェス/近藤春菜(ハリセンボン))、好奇心旺盛で魔法オタクの兄バーリー(クリス・プラット/城田優)と暮らす少年イアン(トム・ホランド/志尊淳)は、何をやってもうまくいかないことばかりだった。

そんなイアンの16歳の誕生日に、母ローレルから「イアンが16歳になったら2人に渡してほしい」と父からの贈り物をもらった。兄弟で開けてみると、魔法の杖とともに「父を24時間だけよみがえらせる魔法」を書かれた手紙があった。

早速その魔法を試すが失敗。父を下半分だけ復活させてしまう。イアンはバーリーとともに、父を完全によみがえらせる魔法を探す旅に出るが……。

お父さんが下半身だけよみがえったなんて面白い。縦半分ならホラーだ。兄弟2人が力合わせてタイムリミットが迫る中、お父さんを完全に蘇りさせるためにいろんな危険な冒険をしていく。もうこれはご家族全員で楽しめるアニメ。

イアンが完全に蘇ったお父さんとやりたいことは、キャッチボールをすること、散歩する、心を開く、一緒に笑う、運転の練習、人生を分かち合う……簡単にできそうなものも、難しいものが混ざっているが16歳の男の子が考えそうなことで微笑ましい。

★ 主役のイアンの声はトム・ホランドさん。彼は『エジソンズ・ゲーム』にも出ている。若くて穏やかな面立ちだからぴったり

🎬『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』京極尚彦監督/103分

地球で、自由に書いたラクガキをエネルギー源にして空に浮かぶ王国「ラクガキングダム」は、地上のラクガキが減ってエネルギー不足で消滅する危機になっていた。王国は無理やりラクガキをさせようと地上・春日部の進撃を始めた。

一方、描いたものが動き出す「王国の秘宝・ミラクルクレヨン」を扱える勇者に選ばれたのは、なんとお気楽な5歳の男の子・野原しんのすけだった!

これ、超オススメ!ストーリーの起承転結がしっかりしていて、生意気なしんちゃんも正義のために日頃の「ちゃかし」が少ないのが気に入った。

「ほぼ四人の勇者」のキャラクターが個性的で面白く、声優さんもみんな文句なし。もちろん老若男女楽しめる!

🎬『STAND BY ME ドラえもん2』八木竜一監督、脚本、共同監督・山崎貴/95分

『STAND BY ME ドラえもん』 の続編。3歳ののび太といまは亡きのび太のおばあちゃんの思い出としずかちゃんとのび太の結婚をめぐるラブストーリーが中心に描かれたいる。

東京の郊外に暮らしているのび太は、スポーツもお勉強も出来ない少年。そんなのび太の前に、22世紀から未来の子孫であるセワシが、ドラえもんと一緒にタイムマシンに乗って、のび太の勉強机の引き出しから突然訪れた。

のび太の将来は会社に就職できなかったので、自分で会社を興すが失敗して、その借金のおかげでセワシのいる時代まで迷惑していると言われる。そして結婚あいてはしずかちゃんではなくて、ジャイアンの妹・ジャイ子だった。その将来を変えるために世話係として「ネコ型ロボット・ドラえもん」がのび太と一緒に暮すことになった。

未来を変えるために、いろんな道具が出てきたが、一つひとつ懐かしいし、「あったらいいなぁ・・・」と思うものばかり。親子で楽しめる3DCG作品。

※ジャイ子は漫画家になっていた。あまり台詞はなかったが、男勝りのしっかりした女性だった。結婚相手がジャイ子でもよかったのにと思ったが、ジャイ子ものび太と結婚していたら漫画家になっていなかったからこれでよかったのだ。

新作の「2」家族全員が楽しめてちょっとホロっとさせてくれた。前作と妻夫木聡さんがのび太の青年時代の声を違和感なくやっていて、主題歌を歌う菅田将暉さん、とっても柔らかな素敵なお声だった❗️

🎬『どうにかなる日々』佐藤卓哉監督、脚本/54分

「えっちゃんとあやさん」
女の子たちからモテていた百合。高校時代に百合と仲良しだったえっちゃんと短大時代の仲良しあやがいつの間にか仲良しに……。
話はほんわかとしていて○だが、男目線の姿態が多くて気になった。

「澤先生と矢ヶ崎くん」
男子高校の独身教師は卒業式の後に職員室に来た生徒・矢ヶ崎から「先生、首がきれいですね」「ぼく、先生が好きなんです」と言って立ち去ってしまった。
ただそれだけの瞬間と向けられた言葉で、後は接点なし。先生の恋心は高まるがそれ以上の行動はとらないが確実に「恋心」は成長していく。これが一番すきな一編。

「しんちゃんと小夜子」
従姉妹の小夜子は自分の家より居心地がいいとみえて同居しているちょっと不良のお姉さん。エロビデオに出たらしくそのせいで家に帰れない様子。
いつも一緒に勉強するみかちゃんがビデオテープを見たいというのでしんちゃんは内容も知らずに見せてしまう。それからみかちゃんとは気まずくなってしまう。

「みかちゃんとしんちゃん」 続きでしんちゃん物。

小学生から中学生2年になったしんちゃんとみかちゃん。ハンサムボーイになったしんちゃんを従姉妹姉さんとみかちゃんの間をうろうろ……。

どのパートもゆっくりとしていて声優さんのお声のトーンも◎。短いながら起承転結していて満足した。

🎬『音楽』岩井澤健治監督、脚本/71分

田舎の高校に通う不良少年3人はいつも立ち入り禁止の張り紙のある空き教室で彼らだけの部屋にしけこんでいる。他校の不良らとの喧嘩がエネルギーの捌け口にしている。そんな彼らが何をきっかけかバンドをやろうと高校の音楽室からドラムやベースを盗み出して自宅に運ぶ。

スコーレは後ろの補助椅子も出すほどの人出。原作者の大橋裕之氏が愛知県出身だからだろうか。

満員の原因はわかった!独特のキャラクター、単純な作りで動きの少ない絵柄だが個性豊かなアニメだった。題名の音楽だってただドラムをたたく、ギターのかき鳴らす1コードだけ。それを大音響でドンドンドンドンやるだけ。それでも何かしら伝わってくるから不思議だ。

🎬『映画 えんとつ町のプペル』廣田裕介監督/西野亮廣原作、脚本/101分/12月25日より東宝系映画館にて全国ロードショー公開

煙突だらけの「えんとつ町」は工場の排出する黒い煙に覆われていて、そこに住んでいる人々は青い空や星が輝く夜空を知らずに生活していた。

1年前、この町で紙芝居でキラキラ光る星を語っていた男ブルーノ(声:立川志の輔)は突然姿を消してしまった。残された妻ローラ(小池栄子)は一人息子のルビッチ(声:芦田愛菜)と2人で父親のいない家庭を守っていた。

そんなルビッチは、ハロウィンの夜にゴミ収集車から聞こえる叫び声に気づいて、汚くて臭い男を助けるが、人間でなくてそれはゴミから生まれたゴミ人間だった。

吉本興業のお笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣のベストセラー絵本「えんとつ町のプペル」のアニメ映画化。

助けたゴミ人間には名前がなくて(名前の意味もわからなかった)、ハロウィン・プペルと名付けたルビッチ(声:窪田正孝◎)。

2人はひとりぼっち同士「友だち」になって……。

🎬『ジョゼと虎と魚たち』タムラコータロー監督/飯塚晴子キャラクターデザイン作画監督/98分

趣味の絵と本と想像の中で自分の世界の中で生きるジョゼ(声:清原果那)は、幼いころから車椅子生活。ある日、祖母にひかれて散歩している時に心ない人に押されて危うく坂道で転げ落ちそうになった。そこを、大学生の恒夫(声:中川大志)に助けられて……。

原作は田辺聖子。犬童一心監督が2003年に妻夫木聡と池脇千鶴で映画化された。ミッキーは4、5回は観た。ストーリーはちょっと違うがアニメも実写映画もオススメ。

海洋生物学を専攻する恒夫はメキシコにしか生息しない幻の魚の群れを、いつか見たいという夢があった。

そんな彼にジョゼと2人っきりで暮らす祖母・チヅ(声:松寺千恵美)は、あるバイトを持ちかける。そのバイトとは……。

2003年の実写映画より甘口になっているので、ご家族でお楽しみいただけるアニメに仕上がっている。

posted by ミッキー at 21:17| Comment(1) | ベストテン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この中で観たのは
「音楽」と今年に入って「プペル」だけです・・・(;^_^A
Posted by 猫 at 2021年03月05日 15:19
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: