🎬『GOGO(ゴゴ) 94歳の小学生』パスカル・プリッソン監督/フランス/84分/12月25日よりシネスイッチ銀座、名古屋伏見ミリオン座他にて全国順次ロードショー公開
3人の子、22人の孫、52人のひ孫に恵まれて、ケニアの小さな村で助産師として暮らしてきた。勉強を許されずに読み書きも出来ずに過ごしてきた。
そんな彼女が、ひ孫たちが学校に通っていないことを知り、周囲を説得して6人のひ孫たちとともに小学校に入学する。
他の小学生たちと同じように寄宿舎で寝起きして、制服も着て、授業を受ける。耳は遠くて、目もしょぼついて見えにくいが、苦労しながら勉強した彼女は、女先生やクラスメイトたちに助けられながら卒業試験に挑む。

『世界の果ての通学路』のパスカル・プリッソン監督が、同じケニアで小学校に通う94歳のゴゴ(おばあちゃん)を追ったドキュメンタリー。
小さい子に混じって94歳のおばあちゃんが一緒に学ぶ教室の雰囲気がとっても暖かだった。簡単な掛け算も英語の単語も必死で答えていた。スクールバスで行く6日間の修学旅行にも目を輝かせていて、一つ一つを絵に書いていた。
このドキュメンタリー作品は小学生たちがいっぱい出てくるし、難しい字幕ではないので、ご家族で楽しんでいただけると思う。
★この作品を見て2011年公開のイギリス映画『おじいさんの草原の小学校』(ジャスティン・チャドウィック監督)を思い出した。
ストーリーは、ケニア独立から約40年がたった2003年、政府はようやく無償教育制度をスタートさせた。誰でも学校で勉強ができるようになったと聞いた84歳のマルゲ(オリバー・リトンド)は学校の受付へと向かうが門前払いにあう。マルゲはあきらめずに毎日学校へ行き、自分も学びたいのだと訴える。
その姿に若い女性校長のジェーン(ナオミ・ハリス)は周囲の反対を押し切って彼を入学させる。長い間独立運動のため読み書きのできなかったマルゲはジェーンのおかげで晴れて「小学1年生」になって……。
是非DVDでご覧いただきたい。