🎬『100日のシンプルライフ』フロリアン・ダーヴィト・フィッツ主演、監督、脚本/ドイツ/111分
スマホ依存症のパウル(フロリアン・ダーヴィト・フィッツ)と、コンプレックスの塊のトニー(マティアス・シュヴァイクホファー)は、幼なじみのビジネスパートナー。
アプリ開発事業も順調で、自身の欲望を満たすための多くのモノに囲まれる生活を送っていた。
そんなある日、2人は酔った勢いで大喧嘩。負けたら「年収の半分を社員に」と、ある勝負をすることにした。
それは、すべての家財道具を倉庫に預け、裸一貫で所持品ゼロの状態から1日1つずつ必要なモノを取り戻し100日間生活するという、とんでもない賭けだった。
酔っ払って寝てしまったパウルは翌朝真っ裸で目を覚まして……。
2014年公開の『365日のシンプルライフ』をご覧になった方には、人間模様が盛り沢山の「100日版」はつまらない。早速、口直しでDVD屋に走った。
DVD『365日のシンプルライフ』ペトリ・ルーッカイネン監督/フィンランド/80分
26歳の男ペトリ(監督さん)は、自分持ち物全部を物置業者コンテナにいれて、住んでいるアパートをからっぽにした。アパートとコンテナは走って5〜10分くらいの近さにあるようだ。
そこから「一日一個だけコンテナから荷物を持ち出す」「それを365日続ける」「365日食料以外は何も買わない」などルールを作り「本当に必要なもの」を見つけだしていくドキュメンタリー。
まず1日目は真っ裸で、アパートのごみ箱から新聞紙を取り、身体に巻いてコンテナまで走る。そして厚手のコート1枚。その日、そのコートに包まって寝る(コートの袖に足を突っ込み丸まって寝た。次の日は靴、その次は・・・とだんだん人間らしい生活に。マットレスを運び込んだときは、今まで床に寝ていたので嬉しくてマットレスにキスをしていた。
あれやこれやで7日目くらいから暮らしていくのに不自由しなくなり十日間ほどコンテナに行かなくなった。もちろん携帯もパソコンも(写真家?で会社のパソコンは見ている)持ち込んでいない。食べものは友人の差し入れなどで買い物らしいことはやっていない。
この実験フィルムを撮るきっかけは💔らしい。
★この作品を見て、不意に思い出したのが、シドニーに住む娘が送ってきた画像。もう10 年以上前のことだが鮮明に覚えている写真。大きな講堂に亡くなったお年寄りに家にあった全生活品を展示しているもので講堂いっぱいにいろいろ展示されていた。その一部を載せてみる。
2020年12月05日
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