🎬『アンダードッグ 前編」武正晴監督/131分/伏見ミリオンにて
プロボクサーの末永晃(森山未來)はかつては有望視されていたが、今は「咬ませ犬」としてボクシングにしがみついている。そんな彼だがチャンピオンの夢を諦めきれずにいた。
夕方から夜中にかけてデリヘルの送迎をするバイトをして、老父(柄本明)と貧しく暮らしている。妻子とは離縁しているが一人息子とは時々会っている。
一方、児童養護施設出身で危うい過去がある大村龍太(北村匠海)はボクシングの才能を認められ将来を期待されていた。
大物俳優の息子で売れない芸人の宮木瞬(勝地涼)は、テレビの企画でボクシングの試合に挑むことになって、エキシビジョンの相手に末永の名が上がり……。
初日初回、50人以上の観客。東京国際でもやったが会場が椅子の固いEXシアター六本木だったのでやめにした。
末永、大村、宮本の3人のボクシングに対する「情熱」「生い立ち」「生活」の違いが、少しずつ炙り出されていく様子にトリハダが立った。
★音楽の入るタイミングが素晴らしかった。
🎬『アンダードッグ 後編』武正晴監督/145分
後編は、三人三様の男たちが人生の再起をかけて戦う姿を描いている。ただ前編の最後に予告が出るが、それは観ない方がいいと感じた。
ここで気づいたのだが『かぞくへ』(春本雄二郎監督)の旭を演じた松浦慎一郎さん(右の方)が大村龍太のトレーナーをやっていて、的確な指導や、試合中のリアルな声がけをしていた。この作品もボクシングジムが舞台の作品で、是非DVDでご覧いただきたい佳作。
2020年11月27日
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