普通の女子高校生に見える愛美(秋乃ゆに)は自分の夢をかなえるために援助交際でお金を貯めているが、親しい友人たちには内緒だ。友人たちも日頃優等生でお堅い愛美を疑うことはなかった。
一方、警察官の熊切(板尾創路)は自分の娘が援交して悪い男に弄ばれて死に、妻はその事件を苦にして自殺をした過去があった。
熊切は刑務所を出た若い男3人を仕事を世話して面倒をみていたが、その男たちは熊切の目が届かないところで「援助交際撲滅運動」と称して援交する高校生たちを……。

事件の裏を解き明かすサスペンスと早合点したがピンク度数は高く「男性向けドラマ」だった。
高校生といいながらおばさんが援交していて「お前はどうみても高校生とはおもわねぇ!」と言われても「わたしぃ、夜間の高校生なの」とやり返していて、笑ってしまった。でも薬を飲まされたり、縛られたりして、援交って危ない!と思った。今の女子高校生が観るわけない映画だけど見せたい気もした。
🎬 『VS 狂犬』ホセ・ルイス・モンテシノス監督、脚本/スペイン/87分/「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2020」より
エレナ(パウラ・デル・リオ)は自分が運転していて交通事故を起こし、スポーツ選手の姉を死なせてしまった。自分自身も半身不随になり車椅子生活になってしまう。
エレナの父親はそんな彼女にいろいろ工夫した住みやすい家を山中に作ってくれた。まだ工事中で完成はしていないが一応住めるようになったので、父親の運転する車で新しい家に愛犬のアトスと共に行くことにした。

ドキドキしながら観た。
愛犬のアトスが病原菌を持ったコオモリの死体を食べてしまって獰猛になり、父親が急に心臓発作を起こして庭で死んでしまうというアクシデントにみまわれて、身動きできないエレナが一人奮闘するというストーリー。
エレナを演じる新人俳優さんが見事な演技をする。ほとんどでずっぱりで一人芝居だ。
首から上と右手が少し動く程度で、自分でも「できないと思ってたこと」が格闘していくうちに、少しずつでも「やろうと思えばできるんだ」に変わっていくところを上手く描かれていた。
★『アタック・オブ・ザ・キラートマト』ジョン・デ・ペロ監督/アメリカ/87分/1978年
トマトを食べたり、トマトジュースを飲むと死んでしまい、トマトが巨大になって人を襲うパニック映画。変わった映画だ。3分に1回は笑う場面や台詞があるが「笑いのツボ」がミッキーとは違って正直退屈だった。一番期待していたのに残念。