🎬『ミッドナイトスワン』内田英治監督、脚本/124分
東京・新宿のニューハーフのお店スイートピーで働くトランスジェンダーの凪沙(草g剛)は、故郷の母親から電話で「しばらく姪の一果(服部樹咲)を預かってほしい」と頼まれる。子ども嫌いで生活に余裕のない凪沙はいつも不義理をしている手前断ることができなくて、生活費をもらう条件で一果と狭いアパートで同居することにした。
一果は「叔父」と聞いて来てみれば女装の男性でちっとも優しくしてくれない。口を開けば命令口調で厳しく同居するための規則を、早口で言うだけだった。狭い台所の板の間で一果は布団をひいて寝たが、翌朝は意外にも朝ごはんを用意してくれた。
浜松で1日だけ、この作品の先行上映があって、1枚残った青春切符で行く途中で人身事故。もう一般公開が始まって2週間たって今日、観に行った。
草g剛さんは2008年公開の『山のあなた〜徳市の恋〜』での目が見えない徳市役を見事に演じていてただ者ではない(SMAPの一員だからただ者ではないに決まってるが)と感じた。
この新作では、少女・一果の振舞いを叱る厳しい面と、成長を見守る母親の気持ちを、俳優・草g剛の持っているすべてを注ぎ込んで演じ切っていた。
★2週間たっていても結構な人出。お一人様が多いようだった。
2020年10月15日
この記事へのコメント
コメントを書く