朝からマッサージに行って、その足で岐阜ロイヤル劇場に。秋晴れの外歩きがしたくなった。今は名鉄電車の中。上映しているのは、松山善三のオリジナル・シナリオを、成瀬巳喜男が監督した社会派ドラマ『ひき逃げ』 今日はskipシティ国際Dシネマ映画祭オンラインはお休み。
🎬『ひき逃げ』成瀬巳喜男監督/94分/1966年
戦争直後に売春婦をしていた伴内国子(高峰秀子)は優しい客と縁があって結婚したが、その夫を亡くしてからは5歳になる男の子・武と共に中華料理店で働いて、貧しくも幼い息子の成長を楽しみに暮らしていた。
そんなある日、武は子どもたちと遊んでいるときに自動車にはねられて死んでしまう。車を運転していたのは不倫相手と一緒に乗っていた大企業・山野モーターズ重役柿沼久七郎の妻絹子(司葉子)だった。家について(不倫は隠して)夫に打ち明けるが、山野モーターズの命運をかける新車売り出しの直前であったことから、おかかえ運転手を身代わりに自首させたが……。
ここまでドロドロのサスペンスとは思わなかった。かわいい息子をひき逃げした柿沼家に家政婦として入り込んだ国子、同じ年頃のお坊ちゃんを殺そうとするが妙に懐いてくる子に愛情を感じてしまう。そんな国子の心情にうたれた。最後のシーンは、必死に横断歩道を渡る子どもらを守りながら横断させている姿に、国子の人生に少し光が見えてホッとした。
★ロイヤル劇場のそばの安い八百屋で野菜(ナス、トマト、かぼちゃ、イチジク、インゲン)を買って名古屋に帰ってきた。
2020年09月29日
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