🎬『ウルフズ・コール』アントナン・ボードリー監督/フランス/115分
フランス軍潜水艦で並外れた聴力をかわれて分析官として従軍しているシャンテレッド(フランソワ・シヴィル)は、シリア沖で任務中に狼が叫ぶような謎のソナー音に惑わされて、判断ミスを犯す。
その後、再び謎の音と対峙したシャンテレッドは、人類滅亡に関わる決断を迫られることになって……。
セザール賞で3部門にノミネートされ、音響賞も受賞したフランス製の潜水艦映画。
緊迫感は並外れているがそこにオマール・シーさんが登場すると画面がゆるむ。それがいいのか悪いのかミッキーにはわからない。聴力を酷使している周りで、やいやい言っていたので、シャンテレッドがかわいそうになった。
★主役のフランソワ・シヴィルさんは『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』にも出演なさっている方。
🎬『ハースメル』アレックス・ロス・ペリー監督、脚本/アメリカ/136分/イオンシネマ名古屋茶屋にて
女性3人組パンクバンドの「サムシング・シー」はアリーナを埋め尽くすほどの人気バンドに成長した。ボーカルのベッキーの過激な音楽性で熱狂的なファンがついたが、ベッキーは次第にアルコールやドラッグにおぼれ、心身のバランスを崩していく。
怪しい呪術師に入れあげて、そのご神託をまに受けたベッキーとバンドメンバーの間には亀裂が生じて、とうとう解散してしまう……。
主役が『透明人間』のエリザベス・モス。存在感が半端なく、歌もきっと本人が歌っていると思うが自然な発声をしていた。
少女時代からの親友同士の3人だったがベッキーの行動の強烈さや常識はずれが仲間割れの原因だ。ベッキーはそんなことは思っていなくて「みんな自分のことだけを考えていて、私がひとり苦労していた」と言い張るばかり。
ベッキーは薬の常習で手に負えなくなって解散。残ったのは父親に育てられて素直に育った娘と多額な賠償金だけ。
でもすべてが無になった時の、素顔のぼんやりとした顔がとても美しかった。
★かなり長い時間だったが短く感じたのはエリザベス・モスさんの飾らない表情と歌唱力だと思う。
★ 監督さんは『プーと大人になった僕』の脚本を担当した方。
2020年09月25日
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