🎬『人数の町』荒木伸二監督/111分/名古屋センチュリーシネマにて
借金まみれの若者・蒼山(中村倫也)は、街中で借金取りから暴行を受けていた。それを見ていた黄色いツナギを着たヒゲ面の男に助けられる。
蒼山のことを「デュード」と呼ぶその男は「居場所」を用意してやると言って連れて来られたのは、山中の広大な場所で個室も食事も用意されているが、そこから外に出ることはできないところだった。

衣食住が保証され好きな相手と快楽をむさぼることができる秘密の町が舞台。
題名の不思議さが気になって観た。入所する時に頭に機械を当てていた。これできっと居場所がわかる仕組みになっているようだ。そして強制的に何かをさせられるのはほんのわずかで、後は自由。
好きな女の子にカードを渡せば、その子に気があればカップル出来上がり。部屋でゲームばかりしている人もいる。
なんの目的で集められるのか確かなことは最後までわからない。
黄色いツナギの男は「外に出ても戸籍はないよ」と言われ、それでも外に出ようとするとある地点で脳に激痛がはしる電波が聞こえる仕組みになっている。
集められた若者は100人はいたので、日本中で行方不明続発の騒ぎにならないのか、現実的に考えるとおかしいことだらけ。でも最後のオチに妙に納得した。