旅行会社で働くユーシュー(サミー・チェン)は、香港・大抗で火鍋店を経営する父の急死で、自分には異母姉妹が2人いることをはじめて知った。彼女自身は病身の母親と自分を見捨てて家を出た父とは距離をおいていて、母親が死んでからは香港の街中で1人暮らししていた。
異母姉妹の2人とは父の葬式で初めて会うが、1人は台北に暮らすビリヤードの人気選手ユージー(メーガン・ライ)、もう1人は重慶に住むユーグォ(リー・シャオフェン)だった。
姉妹とはすぐ打ち解けたが、葬式後、それぞれ家に帰って行った。ユーシューは火鍋店の契約があと一年残っていて契約を破棄すると莫大な違約金を払わないといけないので、婚約者(なんとこの役はアンディ・ラウ!)に承諾を得て、一年だけ火鍋店を続けることにしたが……。

亡くなったお父さんは女房運には恵まれなかったが、美しい娘が3人もいて子ども運には恵まれていた。その3人もその周りにいる人間模様も多種多様で見飽きることはなかった。
関係が近ければ近いほど「伝えたい」ことが難しい時がある。そんな悔いが父親の死で浮き彫りにされていた。
★「火」を扱う葬式の場面が見事だった。
★アンディ・ラウさんが出て嬉しかったが、話しながらのよそ見運転にはハラハラした。