2020年08月27日
イスラーム映画祭in名古屋『銃か、落書きか』『ハラール・ラブ (アンド・セックス)』
🎬『銃か、落書きか』ジョルディ・オリオラ・フォルク監督/スペイン/2016年
2002年まではインターネット、国際電話もなく、2001年までは国際団体やNGOも訪れることができなかった「西サハラ」。そこの人々を「サハラーウィ」と呼び、2009年に彼らはメディアチームを結成して「モロッコによる占領」の実態を世界に発信している。
52分のドキュメンタリー。サハラ砂漠は知っていても西サハラは聞いたこともなかった。そんな知らなかったことがぎっしりと詰まっていて、終わってから、西サハラに幾度も行かれた岩崎有一氏のビデオトークで、ドキュメンタリーに出てきた文言の意味や状況を丁寧に教えていただいた。
このおかげで西サハラの大まかな成り立ち、状況、私たちのすべきことがわかった。
モロッコの占領の既成事実だけがどんどん幅を広げている現在。日本を含めて、国際社会の見てみぬふりはいつまで続くのだろうか。
🎬 『ハラール・ラブ (アンド・セックス)』アサド・フラドカール監督/レバノン、ドイツ /94分 /2015年
国際都市のベイルート。そこで繰り広げられるの3組の男女の物語。
小学校の性教育で女教師から「赤ちゃんは男性の体から出てきた虫が女性の体に入ってできる」と教えてもらった姉妹は、その夜から虫が入らないようにゴミ袋に下半身を入れて寝るようになった。その可愛い姉妹の母親は毎晩の夜のお勤めに辟易となって、夫に第2婦人を探してくる。
その同じマンションに住む若い夫婦は夫の嫉妬深さのために、離婚と結婚を繰り返している。
親の決めた結婚を解消して離婚したばかりの女性は愛する男性と結ばれたいと思っているが、男に妻がいるために短期契約の結婚だった。一方彼女はゲイの兄の住むオーストラリアに行こうとビザの申請をしていた。
甲斐性があれば奥様を四人までいいとか、短期契約の結婚とか同じカップルで離婚結婚を三回繰り返すなら、他の人と一度結婚しないと四度目は出来ないなど、ミッキーの頭が混乱するくらいややこしい。
でもこれがとっても面白く、特に女性の気持ちの動きがコメディ調ではあるが、よく描かれていた。
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