政変が続いているバングラデシュのダッカで親族が反政府組織に関係していたり、8歳のファヒム・モハンマド(アサド・アーメッド)がチェスの大会で優勝を重ねたりしていたので恨みをかい、一家は脅迫を受けるようになった。
危険を感じた父親は、ファヒムだけを連れてパリに脱出した。難民センターに身をよせた2人はチェスの有名コーチのシルヴァン(ジェラール・ドパルデュー)と出会い……。

日本では将棋界で寵児として騒がれている藤井くんだが、バングラデシュのファヒムくんも相当なものだ。
国の事情、国の決まり、国の難民に対する差別等々が、作品の流れの中で分かりやすく見せてくれた。
アニメも面白くていいがこういう実話作品をご家族で楽しんでいただきたい。
★主役ファヒムを射止めたアサドくんはキャスティングが決まる3ヶ月前にバングラデシュからフランスに来た少年。この作品が初デビューで、すぐにインド映画の出演が決まったとか。笑顔と目の光が相まって将来が楽しみ。