🎬『鬼手』リ・ゴン監督/韓国/106分/中川コロナにて
父は自殺、母には捨てられた貧しい少年グィスは、頼りにする最愛の姉もある事情で自殺。天涯孤独の身になった。
グィス(クォン・サンウ)は一人放浪しながら、生前に父から厳しく教えられた囲碁の賭けで、小額の金を糧に生き抜いていたが、その様子を見ていた一匹狼の棋士のイルド(キム・ソンギュン)に才能を見込まれて、山寺で猛特訓の結果、心身ともにたくましい大人に成長した。
その後、姉を死に追いやった棋士ファン・ドギョン(チョン・インギョム)に復讐する為に人生のすべてをかけるが……。
名古屋ではここ中川コロナだけで上映されているので初日初回に行った。お客様は7人。きっとクォン・サンウさんのファンばかりだろう。
『火山高』『探偵なふたり』のクォン・サンウが「苦労の末に天才棋士となって、囲碁バトルをするバイオレンスノワール」とチラシに書いてあったが、彼の身体に釘付けになってしまった。それもそのはず、この映画のために3ヶ月ものトレーニングを重ねて6キロ以上の筋肉を増量。ムキムキのいい身体を見せてくれた。
まあ、これだけで入場料の半分は元が取れそう。後の半分は囲碁バトルだ。個性たっぷりの勝負師の面々、勝負のやり方、場所も違う。その勝負の数々は囲碁ファンはもちろんだが、ミッキーのようなど素人にも面白く観られた。
★ 題名の『鬼手』は、囲碁用語で「相手の意表を突いて肺腑をえぐる鋭い手」の意味。
2020年08月07日
この記事へのコメント
コメントを書く