🎬『二人ノ世界』藤本啓太監督/104分/イオンシネマ名古屋茶屋にて
事故で首から下は自由がきかなくなった36歳の俊作(永瀬正敏)は年老いた父親(牧口元美)に面倒をみてもらっていた。父親は体の調子も良くなくヘルパーの助けもほしいと募集するが、汚い言葉で返答する俊作にみんなすぐにやめてしまう。
困りはてた父親はラジオの相談室にヘルパー募集をお願いしたら、その数日後、突然、白い杖をついて目が見えない女性・華恵(土居志央梨)が訪ねて来た。
聞けばヘルパーの資格もないという。匂いでわかるのか、案内してとばかりに「病人の方はあちらですね」と俊作のそばに行って、顔をさわり「口は悪いようですが、美男子ですね」と言う華恵。「私、断られるのは慣れていますから」と言い帰って行った。
父親は「お前も見ただろう?雰囲気が母さんに似ていたな、今日は母さんの命日でもあるから何か縁があるかもしれん、様子を見てみようか」となった。
俊作も強く反対はしなかった。そこから始まる「二人ノ世界」は……。
名古屋ではここ茶屋でしかやってないので頑張って?きたが来た甲斐があった。
主演の永瀬正敏さんは正直あまり好みではないが、これはよかった。それ以上に土居志央梨さんは永瀬氏を上回って良かった。
華恵も辛い過去があって涙なしでは見られなかった。会場からは(12 人ほどの入り)啜り泣きの声もあった。
この2人の行き先は心配だらけだが、頭のいい華恵は家の中の位置を覚えて、料理も掃除もゆっくり正確にやり遂げていた。
2020年07月12日
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