🎬『グッド・ワイフ』アレハンドラ・マルケス・アベヤ監督、脚本/メキシコ/100分/イオンシネマ名古屋茶屋にて
1982年、メキシコシティの高級住宅地ラスロマスにある豪邸に暮らすソフィア(イルセ・サラス)は、実業家の夫フェルナンド(フラビオ・メディア)と3人の子どもに囲まれ、贅沢で幸せな生活を送っていた。彼女はセレブ妻たちの中でも特に目立っていて身に付けるものなど注目の的だった。
金融関係の社長の若妻アナ・パウラ(パウリーナ・ガイダン)の出現を快く思っていなかったが、メキシコで歴史的な経済危機がきて……。
メキシコの新鋭女性監督アレハンドラ・マルケス・アベヤの作品。
この作品を見て2015年に公開されたアメリカのドキュメンタリー『クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落』を思い出した。
これも確か女性監督で、始めは夫婦の豪華生活をドキュメントするはずだったが、リーマンショックでどん底になってしまう。私立に通っていた子らは公立に、個人ジェット機から他人と一緒に飛行機に、たくさん飼っていたワンちゃんたちは世話する人もいなくなって高価絨毯の上にウンチ……いう転落で、監督が奥様にこのまま撮影していいのかと聞くと「本当のことだからかまわない」ときっぱり言っていた。……、書いているうちにもう一度こっちも見たくなった。
まあ、このドキュメンタリーとは比較できないが、大金持ちって貧乏になる覚悟がないとできない「職業」とつくづく思った。面白くて飽きなかったが最後の着地が一層の不安感が増して居心地は悪かった。
★2019年メキシコ・アカデミー賞で主演女優賞など4部門を受賞した社会派ドラマ。
2020年07月11日
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