🎬『バルーン 奇蹟の脱出飛行』ミヒャエル・ブリー・ヘルビヒ監督/ドイツ/125分/7月10日よりTOHOシネマズシャンテ、名古屋センチュリーシネマ他にて全国ロードショー公開
1979年 東ドイツ・テューリンゲン州の電気技師ペーター(フリードリヒ・ミュッケ)とその家族(妻、長男とやんちゃ盛りの弟の4人)は、何の自由もなく、先が見えない国から逃れるために、親友ギュンター(デヴィッド・クロス)の手も借りて、布製手作りの熱気球で西ドイツを目指すが……。
題名が奇蹟の脱出飛行だから成功したに決まっているし、成功しなかったら映画にはなっていないが、ハラハラのしどうしだった。
この一家は当時では中流以上の身分だろう。身なりも良い。お向かいさんは仕事上「旅行特権」を持っているが車はない。電気技師のペーターは車を持っている。表向きはうまく付き合っている。
そんな中で「この国から逃げよう」とする一家と親友夫婦だが、一番の脱出理由が長男に迫った兵役。親友の妻は実母が西ドイツにいて重病という切羽詰まった理由はあった。
ネタバレになってしまうが1度目は後数百メートル手前で失敗。その残留物から、国家の威信をかけてあらゆる方面から捜査する秘密警察。間近に迫ってくる包囲網に、ハラハラしすぎて深く呼吸ができなくなった。
★舞台は現ドイツ中部にあって「緑の心臓」の異名をとる緑豊かなテューリンゲン州。
★エンドロールに実際の家族の方々やバルーンも映し出されるので最後までご覧いただきたい。
2020年07月05日
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