🎬『のぼる小寺さん』古厩智之監督 /100分
クライミング部に所属する女子高生の小寺さん(工藤遥)は壁を見ると登りたくなるほどボルダリングに夢中だ。同級生の近藤(伊藤健太郎)は卓球部だが、講堂でボルタリングを練習する小寺さんが気になって仕方がない。時々短い会話をするだけだったがだんだん彼女から目が離せなくなった。でも小寺さんのボルタリングファンは彼だけではなかった……。
ボルダリングに夢中な女子高生を描いた人気青春漫画を古厩智之監督が実写映画化。
オリンピック競技にもなっていて、この頃人気のスポーツ「ボルダリング」。うちの娘もオリンピックのチケットの一番の希望がこれだった。東京のジムにはこのボルダリングができるところが増えているようだ。
見てると、まるで「スパイダーマン」か「猿」と思うほど軽々と登っているが、あれでけっこうキツイスポーツだと、この映画をみて改めて知った。
といっても、スポーツ根性ものではない。このボルダリングの試合の規則(順位の上下が激しい、制限時間がある)が、まるで青春真っ只中の高校生の心の持ちようや生き方そのものに置き換えてもぴったりの「規則」だと思った。
★若い俳優さんの中で小野花梨さんが自然体でよかった。
🎬『一度も撃ってません』阪本順治監督/100分/http://mikki-eigazanmai.seesaa.net/article/474792827.html
名脇役・石橋蓮司さんの18年ぶりの主役映画。役どころは表の顔は売れないハードボイルド小説家でペンネームは御前零児、裏の顔は殺し屋の代理店!
自分では殺らず本物のヒットマンに下請けにまわし、その顛末を根掘り葉掘り聞いて小説のネタにしている。
監督は1989年『どついたるねん』からほぼ毎年映画を作り続けてきた阪本順治。共演者には岸部一徳、豊川悦司、江口洋介、井上真央、柄本明、柄本佑、濱田マリ、そして「サマータイム」を気だるく口ずさむ桃井かおり……この個性的な面々が醸し出すえも言われぬ趣の中で、時にはコミカルに、時には哀愁を漂わせて、観ている者をスクリーンに誘い込んでくれる。
2020年07月03日
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