🎬『小さな灯り』ファビオ・バドラート、ジョンニ・コスタンティーノ監督/イタリア/101分/2018年/日本初上映
山また山の奥深い村の外れに住んでいる一人暮らしの老人は、ある日、その山からもう一つ向こうの山の中腹に小さな灯りがついているのを見つけた。不思議に思って村人に聞くが「そんなところには人は住んでいない」と口々にいう。
だが気になって川を渡り山道を数時間かけて行くと朽ちた古い家にたどり着いた。そこには痩せているが端正な顔立ちの10歳ばかりの少年が黙々と洗濯をしていた。老人が突然来て驚きも喜ぶ風もなく「おしっこをもらしたので洗っている。洗濯しないと臭くなるから」といいながら洗っている。
自然の静寂の中で台詞も少ない。灯りを見つけたのは老人だけではなく映画をみているミッキーも「その灯り」の持つ神秘的な不思議さに山道を同行しているようだった。
しかし、観ていて1時間少しのところで「ここで終わってほしい」と思った箇所があった。それ以後は「言わなくてもいい、観なくてもわかる」から「あそこ」で終わってほしかったという無茶ぶりな感想でお許し願いたい。
2020年06月21日
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