順調にEUフィルムデーズをこなして?いるが字幕がのけぞるほど奇妙な作品にぶつかった。それはAグループ(3作品で五百円)の『ルーザーとしての私の最後の年』でスロヴェニアの女性監督作品。
もう買ってしまった人はわかっていると思うが、ここまでおかしい字幕は珍しい。この映画祭では今まではこんなふざけた字幕はなかった。英語字幕オンリーはあったがそれは記載されていたので問題はない。
でも字幕変の見本だと思ってみると意外と面白い。映画も背景もいいのに字幕変のおかげで一切頭に入ってこない。
例・女性が職場に遅刻してきて「遅れて、すまん」
誕生日で「ここにいるのはみんな30(年)代だよ」
他に「嬉しいはよ」はとわが間違っていたり、なかなか「ユニーク字幕変」映画だった。
🎬『メルテムー夏の嵐』パジル・ドガニス監督/フランス、ギリシャ/87分/2018年/日本初上映
母親の死から一年。ギリシャ系フランス人の娘・エレナは男友だちのナシムとセクーの3人で故郷のギリシャ・レスボス島に久しぶりに戻って来た。レスボス島の家は亡き母親のものでエレナもフランスにいくまでは一緒に住んでいたところだ。
今は母親の再婚相手の男がエレナを向かえてくれた。エレナはこの家を売る気持ちを伝えるが……。
レスボス島を調べてみた。映画で見る限りでは美しい海、人の手があんまり入っていない素朴な島という雰囲気だが、この島はシリア内戦でヨーロッパに逃げてくる人の入り口になっている島でもある。
エレナたち3人に1人の青年が加わるが、この青年が難民という設定で仲間入りする。この青年は離れ離れになった母親を探すためにこの島に来たのを知ってたエレナは協力を申し出るが、警備に見つかり失敗に終わる。
エレナがこの島で精神的に成長する姿が印象的な作品だった。
2020年06月17日
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