出来心から麻薬の密売に手を出した48歳のトラック運転手アラン(ヴァンサン・ランドン)が、刑務所から出所してきた。出所後は年老いた母親イヴェット(エレーヌ・ヴァンサン)の家で暮らすことにした。
だが昔から仲の悪かった母親とは口喧嘩ばかりで、就職もゴミ分別のアルバイト的なものだったが、それもすぐにやめてしまう。
そんなある日、アランは母親が末期の脳腫瘍で死期が近く、スイスで尊厳死を実行しようとしていることを知る。
2回目をDVDで。

自分に置き換えたら「とんでもない!」だ。日本では考えられないが、映画の方法で「死」ねる国はある。オランダ、ベルギーとアメリカの州で2、3ある。
イヴェットは夫が死ぬとき非情に苦しむ姿を見ていた。息子は母のやることを傍観者としての存在だ。最期の際に「愛」を口走っていたが、それまで何も言わないのが、納得できない。
ホスピスに入り、無意味な延命治療をしないで自然な死を迎え、痛みはとってもらばいいのではないかと思う。こんなのを消極的安楽死というが、その間に息子が母を世話すればいいのに・・・。なんだか哀しみだけが残った作品だった。