🎬『フェアウェルl』ルル・ワン監督、脚本/アメリカ/100分/10月2日公開
家族や親族から尊敬されている中国のおばあちゃん(チャオ・シュウチェン)が末期の癌と診断された。幼い頃に親と共にアメリカへ渡った作家志望の娘ビリー(オークワフィナ)は、家族が祖母に余命のことを言わないと決めているので猛反発する。
「お前はすぐ顔に出るからついて来なくてもいい、行くお金だってないでしょ」と母親から言われてしまう。しかし孫の中でも特に可愛がってくれて、時々する電話だけでもとっても喜んでくれるおばあちゃん。絶対に真実を言わないと約束させられて中国・長春に行くことにした。
中国各地から親族が集まるが、それをおばあちゃんに不思議がられないように、急遽、ビリーのいとこの嘘の結婚式をすることにした。誰しも「絶対告知しない」人ばかりの中で、これでいいのか……と自問するビリーだった。
これ、去年670本目の最後の作品だった。もっと映画を観る時間はあったが最後の締めくくりは良いものにしたかったので年内の打ち止めにした。日本公開が決まって日本語字幕で詳しく観られると楽しみにしていた。ところが公開延期となって本当にガックリした。
以下は英語で見た時の感想。
最初「真実の嘘のお話」と出てきた。引き付けられるフレーズだ。出てくる英語もわかりやすく、画面からきっとこんな話してるんだ、と思わされ英語中1年生1学期レベルのミッキーも理解度7割。
主役のオークワフィナさんはとても庶民的なお顔なのに、自分の考えや人の話を聞く時には(中国語が上手くないせいか)とても注意深くなって、それと同時に知性が滲み出てくる。理解してもらいたい、相手のことも理解したいという「人生において普遍的なこと」が丁寧に描かれていた。
2020年04月14日
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