恋人を殺して逮捕されたカン・テオ(チュ・ジフン)から「全部で7人殺した」という告白を受けた刑事キム・ヒョンミン(キム・ユンソク)は、テオの証言以外に証拠はないが真実であると思ったヒョンミンは、上層部の反対を押しきって捜査を進めていく。
やがて、テオの証言通りに白骨化した遺体が発見されるが、テオは「死体を運んだだけ」と証言を覆した。

(会場はミッキーを入れて6人)
実際の連続殺人事件を基に、7人を殺したと告白する殺人犯とその言葉に翻弄される刑事の姿を描いた韓国発のサスペンス。
韓国ピカピカスターが出ていないので、見る予定ではなかったが名古屋の映友さんから「見て損はないよ」と言われたので早速観に行った。
見て損どころではなかった。犯人役のチュ・ジフンの変容する性格やとらえどころのない薄気味悪さで恐怖が倍増され、一方の警官もこの事件に運命的なものを感じて絶対に諦めない。その駆け引きが丁寧に描かれていた。
カン・テオが「人を殺すと頭がスゥーッとするんだ」と言う表情に心底ゾッとした。キム・ユンソクさんの地味だが粘り強い演技が光っていた。韓国俳優さんの層の厚さを感じさせてもらった。