🎬『悪の偶像』イ・スジン監督、脚本/韓国/144分/6月26日よりシネマート新宿他にて全国順次ロードショー公開
市議会議員のク・ミョンフェ(ハン・ソッキュ)は清廉潔白なイメージで市民から支持されていたが、ある日、ミョンフェの息子ヨハンが飲酒運転していて人をはねてしまう。
ヨハンはその死体を自宅のガレージに運び込んでいて、事故の時に誰にも目撃されていないことを確認したミョンフェは、死体遺棄の罪を免れるため遺体を事故現場に戻して車を処分した。
イメージダウンを最小限にするために、ヨハンをひき逃げしたと自首させて、謝りの記者会見を開いた。
死んだ被害者は工具店を営むユ・ジュンシク(ソル・ギョング)の一人息子プナンとわかり、事故はプナンが妻リョナ(チョン・ウヒ)と新婚旅行に行っている最中の出来事だったとわかる。
ミョンフェは謝罪するためにジュンシクに会いに行くが……。
ハン・ソッキュ、ソル・ギョングのご両人だから「期待」で胸がはち切れんばかりで試写に行った。試写室も満員で補助椅子まで出ていた。
で、これだけの山あり谷ありのストーリーで144分でも飽きはしなかったが、「期待」し過ぎだったのがマイナスに転じてイマイチ乗れなかった。「期待」せずに見ればいいが、そういうわけにはいかない韓国の名優たち。
ハン・ソッキュさんはお金持ち、ソル・ギョングさんは貧乏人、生活も違う、しかし共通するのは「大切な一人息子」だ。新婚旅行中の事故だったが花嫁さんは行方不明というミステリーは効いているし、演じたチョン・ウヒも2大スターに負けない演技をしていた。
ミッキーは観ながらこのお二人の役を反対にしたらどうだろう……と考えながら見ていて、内面から正義感溢れる貧乏親父がハン・ソッキュさんで、癖があって暗い感じのソル・ギョングさんが必死で名誉ある地位を守ろうとする役ならどうかな、なんて思ってしまった。
韓国映画ファンにとって、見逃せない作品であることには異議なし。
2020年04月05日
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