🎬『もみの家』坂本欣弘監督/105分
心に問題を抱えた若者たちを受け入れて農作業で自立を支援する「もみの家」に、不登校が続いて半年になる16歳の本田彩花(南沙良)が東京から母親に連れられてやって来た。
もみの家の主である佐藤泰利(緒形直人)は笑顔で彼女を向かえるが、都会育ちの少女は表情も暗く黙りこくっているばかりだった。

始めは、朝起きることができない、好き嫌いが激しくて野菜が食べられない、田んぼの泥いじりが出来ない、そんな少女がご近所のおばあちゃん(佐々木すみ江)と知り合い、村の行事の獅子舞を踊り、出産に立ち会うという経験を通してゆっくり成長して行く。
施設の仲間にもいろいろ事情はあると思うが深追いせずに描かれていたのが良かったと感じた。