🎬『シェイクスピアの庭』ケネス・ブラナー監督/イギリス/101分/渋谷Bunkamuraル・シネマ(上映中止) 横浜シネマ・ジャック&ベティは上映中 名古屋名演小劇場にて4月4日よりロードショー公開
「ヘンリー五世」「から騒ぎ」「ハムレット」と、シェイクスピア作品を数多く手がけてきたケネス・ブラナーが、シェイクスピアの人生最後の3年間を描いた監督・主演作。
1613年に「ヘンリー八世」上演の自身のロンドンの劇場グローブ座が火災により焼失した。それがきっかけとなってシェイクスピア(ケネス・ブラナー)は20年ぶりに家族が暮らす故郷のストラットフォード・アポン・エイボンへと戻った。
その間、ほとんど顔を合わせることのなかった主人の帰還に妻と娘たちは戸惑いを隠せなかった。そんな中、シェイクスピアは17年前に幼くしてこの世を去った最愛の息子を悼むために、庭を造ることを思い立つ。
シェイクスピアと聞いても偉大すぎて遠い存在の天才作家。その晩年の3年間を家族との居場所、愛情を再生する様子を決め細やかに描かれていた。
20年間もほったらかして、何!今さらと現代なら家にも入れないが、妻が我慢強く受け入れて、そんなに愚痴オンパレードじゃないのが嬉しいような……ちょっと微妙なミッキー。
妻を演じたジュディ・リンチが学はないし、文字も書けない初老の女を上手くやっていたのはさすがと思った。シェイクスピアも友人に「妻は無学だが賢い判断をする女だ」と言うセリフにちょっと彼を見直した。
20年の間にシェイクスピアだけが知らないことがあって、それがこの作品のミソ。でも納得のいく展開だった。これはほとんど真実らしいので興味のある方は是非ご覧いただきたい。
2020年03月10日
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