2020年03月01日

2019年ベストテン【岐阜県在住・生田さん】

ついに鑑賞本数100本を下回ってしまいました。3分の1ほどが岐阜の昭和名作シネマ上映会だったり「午前10時の映画祭」などのリバイバル上映です。2020年は新作をたくさん見ようと思ってます。順位をつけずに9本しか新作が選べずプラス1本は旧作となります。

(1)『アイ・フィール・プリティ!人生最高のハプニング』
この映画を見ると、自信を持つことが、いかに大切な事がよく分かる。まるで人生のビフォアー・アフターです。笑顔と、自分自身をまるごと受け入れているレネーを見ていると世間一般に流通している価値観だけが全てではないと教えてくれます。

(2)『ともしび』
まさかこんな日が来てしまうとは…。名古屋の今池にあるキノシタホールでかかった最後の作品ゆえ、印象に残っています。全体的に静かなトーンで流れてゆきます。謎というか説明されない部分の多い映画なのですがシャーロット・ランブリングの陰のある表情が忘れられない作品でした。

(3)『きみと、波にのれたら』
『細い目』の後日譚のようだ、と『細い目』を見てから思いました。今日の続きが当然明日も来る、と無意識に思ってるけど突然その流れが断ち切られることもある。でも急に訪れた好きな人との別れを受け入れられる訳がない‼︎
私はどうもこの世の人ではなくなった死者が現実世界にいる人に気配を漂わせるようなお話しに魅力を感じてしまいます。ジタバタしても現実を受け入れられた彼女の笑顔が素敵でした。

(4)『COLD WAR あの歌、2つの心』

一回観ただけでは理解することは難しいのかな〜と思う反面、頭で理解しなくとも感じることが大事な作品かな?とも思いました。モノトーンだから闇が魅力的に感じました。実はこの文章を書くにあたってパンフを再度読んだら私の記憶とは違う結末でした。
「結ばれたら ハイ、幸せ」ではいかないのはどのカップルでもそうなのですが、この2人はその事が2人とも分かった上での決断だと思います。きっとまたくっついたり離れたりを繰り返すのでしょう。

(5)『細い目』
まさかこれだけ製作されてから年月が経過してから劇場公開されるなんて、とっても嬉しい。きっとこの作品を愛してくれる人が多かったのでしょう。ジェイソンとオーキッドのお互いを思いやる感情がとても瑞々しく感じられてとても印象深いです。
ジェイソンがオーキッドに宛てて書いた手紙は詩人のよう。厚かましいけど、こんなラブレター1度でいいからもらってみたい…

(6)『アダムズ・アップル』
この作品を製作されたのが2005年なのに、14年経過してから劇場公開された異例の作品。よくぞ公開してくださいました‼︎
短パン姿の牧師さんのいでたちに少し驚きました。常に短パン姿?ミサ?でのお説教タイムはその時に着用する服(なんていう名称かわからないですが)は、さずが短パンじゃないようです。
もうこの牧師さん自身が語る“彼”より他人が語る彼の人生のすさまじさ。タイトルにある“アップル”にふりかかる不気味な災難。物語の着地点もまさかのめでたしめでたし?この着地までが不気味に感じながらも楽しい映画でした。


(7)『ブラック・クランズマン』
KKKに潜入するのにしゃべり担当は黒人刑事、実際に潜入するのは白人刑事という、ぶっとびペア。潜入する白人刑事もKKKが敵とみなすユダヤ人なので見てる方もハラハラ…。個人的にはアカデミー賞作品賞を受賞してほしかったな〜

(8)『シークレット・スーパースター』
現代の夢物語だけど女の子の夢をかなえるだけではなく、その母親も新たな道を母自身が、選択するところがよかった。アミール・カーン演じるプロデューサーが現役で歌ってる時のミュージックビデオの踊りのシーンがちらと出るのですが、楽しそ〜、もっとこちらも見ていたかったです。

(9)『新聞記者』
これだけの社会派作品はなかなかお目にかかれなかったので新鮮でした。記者を演じていた韓国の女優さんが素敵でした。日本の女優さんでこの役を演じるとすれば誰が適任なんでしょう?

(+1)『新幹線大爆破』
何年か前に、どこかで見て、2回目の鑑賞です。実は2回目でやっと、現場のトップ「倉持運転指令室長」の苦悩に気がつきました。物語的にはハッピーエンドに見えますが、倉持運転室長の立場ではただ“バクチを打ってたまたま「よい結果が出た」”だけに過ぎないのですね。乗客の命を賭けたバクチを打ってのが許せなくて職場を去る姿が一番印象に残りました。この苦悩をきっちり描いているから、娯楽作でもあり社会性を感じさせるのでしょう。
posted by ミッキー at 03:29| Comment(0) | ベストテン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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