2018年からベストテンに参加しています。2019年は、私が8本、母が9本と逆転してしまいました。理由はそそっかしい私が階段を踏み外して4月末から松葉杖生活で映画館に行けなくなってしまいました。母には大変な時にいろいろ家事などせっせとやってくれて感謝しています。
私の行けない時もお小遣い目当て?の孫に車で映画館に2回連れていってもらって喜んでいました。数は観られませんが、見る前に新聞やテレビでリサーチするのも母娘共々ボケ封じになります。ベストテンというより観た映画の感想集といったところです。観た順番で書いてみました。
●『YUKIGUNI』日本
前の年にどこかで予告を見て母が次はこれを観たいと希望したので一緒にいきました。ドキュメンタリーは『フジコ・ヘミングの時間』や『毎日がアルツハイマー』で大好きになった母でしたが、男の人のドキュメンタリーも観たいと言ったので、その変化球的な言いように驚きましたが、見に行ってよかったです。母娘共々呑めませんが雰囲気がよくていい気持ちに酔ってしまいました。母は一言、バーテンダーは老けてもいい男だったねともうしていました。
●『天才作家の妻 ー40年目の真実ー』
これもふたりで。母は「ちょうどいい時におなくなりになって良かった」などと不謹慎なことをつぶやいていました。個性派大女優のグレン・クローズの燻し金の演技が光っていました。それにしても40年、ゴーストライターは辛い!(映画館に行けなくて悶々としていた時にグレン・クローズさん主演の『アルバート・ノッブス』をDVDで母と一緒に見ましたが母の反応はイマイチでした)
●『洗骨』日本
これは私1人で行きました。母は題名が気に入らないようでした。この年、初めてパンフレットを買いました。母のお土産のつもりもあります。土地に残った昔からの風習が映画で知ることができました。監督さんがお笑いの方というのにも驚きました。DVDが出ているようですから母にも、と思いながらまだ見ていません。
●『半世界』日本
稲垣吾郎さん主演だから楽しみにして行きました。精一杯頑張っていましたが、池脇千鶴や渋川清彦に支えられて出来た作品のように思いました。母はちょっと居眠りしていましたが半世界の「半」は男たちの人生の半分でこれからの半分を指すんだよと言ってましたが……違うと思いましたが丸々違うとは言えないと思いました。
●『グリーンブック』アメリカ
黒人ジャズピアニストの扱いが最初と最後では雲泥の差の扱いに差別の重みを感じた映画でした。ジャズもたくさん聴けて大満足でした。これも最後のシーンが良かったのでいい気分で帰りました。グリーンブックの意味もわかりました。
●『運び屋』アメリカ
母娘共々クリント・イーストウッドさんのファンで、監督した『硫黄島からの手紙』は数年前に2人で行きました。『運び屋』はドキドキしたり最後の元夫婦のシーンでしんみりしたり……、いい映画でした。これが【2019 年の1番の映画】に決めました。
●『ソローキンの見た桜』日本
母だけ大学生の孫の車に乗せてもらって行きました。おばあちゃん半分以上寝てたよと耳打ちしてくれました。そんなことは忘れてしまったのか、女優さんが綺麗だったけど映画は思ったほど感動しなかったと言っていました。孫の方が初めて知ることばかりで日本近代史の勉強になったと興奮していました。
●『アルキメデスの大戦』日本
これは孫が選んだもので孫の友達と3人で車で行きました。これがとっても良かったらしく パンフレットを買ってました。特に菅田将暉さんのテンポの良い口調が気に入ったようでした。映画代、パンフレット代、食事代で大盤振る舞いしたらしいです。
● 『エセルとアーネスト ふたりの物語』イギリス映画
ミッキーさんのブログでオススメだったので母と二人で今池に行きました。階段があるので「大丈夫?」と聞いたら「おみゃーさんに言われともない」と返されました(苦笑)
アニメとは思えない深い内容、夫婦愛が丁寧に描かれていました。母もアニメを見直したようでした。
● 『私のちいさなお葬式』ロシア映画
これもミッキーさんの強いオススメ。またまた今池に行きました。ここはいい映画ばっかりやるから階段も慣れないとねと母が言ってました。今年最後の映画になりましたが、二人して笑いながら見ました。あんなふうにうまくあの世に逝けたらいいねと言いあいました。
2020年03月01日
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