🎬『淪落の人』オリヴァー・チャン監督/香港/111分/2月1日より新宿武蔵野館他にて全国順次ロードショー公開
工事現場で事故にあって半身不随になった初老の男性・昌榮(アンソニー・ウォン)は、公営住宅でわけあって一人暮らし。生活は家政婦頼みだが、なかなか長続きしないのが悩みの種だった。
そんな彼の元にフィリピンからの出稼ぎ・家政婦が住み込みでやって来た。名前はイヴリン(クリセル・コンサンジ)で看護師の資格もある女性だったが、まるっきり広東語がわからないので、話がわからずイライラするが、一生懸命介護してくれる彼女にだんだんと彼の心がときほぐして……。
あまり皆は驚かないようだったが、ミッキーはサム・リーさんが出ているので、それがわかった時から嬉しくて仕方なかった。15年ほど前のやんちゃオチャメのサム・リーさんが大好きだった。数年前の『メイド・イン・ホンコン/香港製造 ( 4Kレストア・デジタル・リマスター版)でリバイバル上映していたので、今はどうしているか心配していたのだ。
この作品での役はアンソニー・ウォンさんの元同僚で40代後半ぐらいの男。イヴリンが休みに日曜にエロビデオを持参してくれて一緒に見たり、急に人手がいる時に気いよく手伝ってくれる役だ。出番もかなりあった。
以前に比べればお顔もふっくらしていたが、確かにサム・リーさんだった。新人女性監督さんでアンソニー・ウォンさんやサム・リーさんを選ぶなんてすごい。ミッキーはサム・リーさんに会わせてくれて「ありがとう、ありがとう」と何回もつぶやいた。
★ 『インファナル・アフェア』のアンソニー・ウォン主演。第38回香港電影金像奨最優秀主演男優賞に輝いた。2019年・第14回大阪アジアン映画祭に「みじめな人」のタイトルで出品され、観客賞を受賞。
★「淪落」の意味は落ちぶれて身をもちくずすこと、と出ていた。題名から受けるイメージが暗いが内容はコメディー要素もふんだんにある。
2020年01月22日
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