2020年01月05日

2019年ホラー映画ベストテン

[ホラー映画]
1位『チャイルド・プレイ』ラース・クレヴバーグ監督/アメリカ
引っ越したばかりで友だちのいない少年アンディ(ガブリエル・ベイトマン)は、誕生日に母親カレン(オーブリー・プラザ)から「バディ人形」をプレゼントされる。それは最先端テクノロジー企業・カスラン社の新商品で、音声認識センサーや高解像度画像認識機能などを備え、スマートフォンアプリと連携して操作可能な超高性能AI人形だった。我が家にやってきた人形に「チャッキー」(声:マーク・ハミル)と名前を付けて、一緒に暮らし始めたアンディだったが、やがて彼の周りで異変が起きて……。
面白かった! お人形チャッキーには罪がない。人間の思惑や悪意でそういう人形なってしまった。チャッキーは一途にアンディ少年に気に入られようと「悪いこと」をする。チャッキーの顔と声の出演マーク・ハミルが一体化していて言うことなしだ。こんなに納得しながらホラー映画を観たのは久しぶりだ。 ★監督賞★声優賞


2位『マローボーン家の掟』セルヒオ・G・サンチェス監督/スペイン、アメリカ
1960年代終わりのアメリカ・メイン州。人里離れた村にある古めかしい屋敷にマローボーン家の優しい母ローズ(ニコラ・ハリソン)と子どもら4人、長男ジャック(ジョージ・マッケイ)、長女ジェーン(ミア・ゴス)、次男ビリー(チャーリー・ヒートン)、末っ子サム(マシュー・スタッグ)が越してきた。一家は祖国イギリスでの悲惨な過去を捨てて、新しく人生を踏み出そうと母ローズの昔住んでいた家に帰って来たのだ。しかし彼女は間もなく病でこの世を去ってしまった。息をひきとる前に長男のジャックに「あなたが21歳になるまでは私の死は伏せておくように、私は庭の木の根元に埋めてくれ」と言い残した。途方にくれる4人の前に突然、父(トム・フィッシャー)がイギリスからやって来て……。
長男ジャックは18か19歳で、21歳まで母の死を隠す(それまでに母親死亡とわかると、子らは孤児院や里子に出されてバラバラになってしまうからだろう)だけでも相当大変なことだ。村の商店、図書館、弁護士の出方などが現実的に描かれているので、それが恐怖で固まった身を和らげてくれる。★作品賞★ 長男役のジョージ・マッケイさんに主演男優賞


3位『ハウス・ジャック・ビルト』ラース・フォン・トリアー監督/デンマーク、フランス、ドイツ、スウェーデン
1970年代のワシントン州。建築家になる夢を持っていた独身の技師ジャック(マット・ディロン)は、あることをきっかけにアート作品を創作するように次々と殺していく。いとも簡単に殺して行くが、きっかけになったのは、ドライブ中にジャッキが壊れてしまって立ち往生していた美女(ユマ・サーマン)を助けたのが発端。修理工場まで女性を送ってあげることにしたが、その女性が「殺人鬼と思って警戒していたけど、そんなことできる意気地もない男ね」と冗談まじりで言っただけなのに、ジャックは女性をジャッキで殺害。それから60人近く惨殺して……一番ゾクッとしたのは、美人さんのきれいな形のおっぱいを切り取って小銭入れにしていたところ。★ ユマ・サーマンさんに助演女優賞


(以下順位なし)

🎬『死体語り』デニソン・ラマーニョ監督/ブラジル
凶悪な犯罪が多発する大都市の死体安置所で、夜勤を主に任されている男・ステーニョ(ダニエル・ドゥ・オリベイラ)は、死者と言葉を交わすことができる不思議な能力の持ち主。
自分や家族の命を守るために孤軍奮闘するが、ある日、死者から予想もしていなかった秘密を打ち明けられる。その秘密はステーニョにまつわる秘密だった。
題名だけでホラー好きはそそられる。それもシッチェス映画祭2019年に上映作品。だが自分には愛想が悪く、いつもプリプリ怒って「臭いからあっちいってよ」と冷たい妻が浮気していると死人から聞けば穏やかにはいかない。死体や死因を調べる解剖シーンはバッチリ。★脚本賞


🎬『ハロウィン』デビッド・ゴードン・グリーン監督/アメリカ
2018年のハロウィン間近に、ジャーナリストのアーロン(ジェファーソン・ホール)とディナ(リアン・リース)は、イリノイ州ハドンフィールドで40年前のハロウィンに起きた凄惨な殺人事件の真相や「その後」を取材していた。 殺人鬼の名前はマイケル・マイヤーズで2人は収監されている精神病院を訪ねる。
1979年8月に日本で公開された『ハロウィン』の続編。この作品のDVDを観てから新作を観るか内容を頭に入れ込んで観に行くことをオススメする。作りとして映画技術などが向上したために一層恐怖を掻き立てる作品になっている。


🎬『クロール ー狂暴領域ー』アレクサンドル・アジャ監督/アメリカ
疎遠になっている父親がフロリダに住んでいて、すごいハリケーンにあっているはずだが連絡がつかない ということで水泳選手の娘が様子を見に行って……というお話。
ドヒャー!むちゃくちゃ怖いパニック映画 。公開日に合わせて?大型台風。日本全国危険区域だ。ちょうど父親の家の近所にワニ🐊園があって、助けに来てくれた警官たちをワニが……目をふさぎたくなるシーンも数ヶ所あるが、映画の中より「台風情報」が怖い。★ 娘ヘイリーを演じるカヤ・スコデラリオさんの活躍に主演女優賞


🎬『サマー・オブ・84』フランソワ・シマール、アヌーク・ウィッセル、ヨアン=カール・ウィッセル監督/カナダ
1984年、夏。オレゴン州イプスウィッチの緑豊かな郊外の住宅街で暮らす15歳のデイビー(グラハム・バーシャー)は、エイリアン、幽霊、猟奇犯罪に好奇心旺盛な少年だった。
最近、近隣で同年代の子供たちが狙われる連続殺人事件が発生していて、デイビーは向かいに住む警官マッキーが犯人ではないかとにらんで、親友のイーツ(ジュダ・ルイス)、ウッディ(カレブ・エメリー)、ファラディ(コリー・グルーター=アンドリュー)とともに捜査を始める。
監視カメラ、携帯もない1984年(連絡は家の電話、トランシーバー)。今では到底考えられない。4人の少年たちが良かったし、セックスの興味も半端なく盛り上がっていた。そんな4人は双眼鏡で内偵したり、ゴミ箱をあさったりして情報を集めている。行動は自転車。コツコツと調べ上げていく姿に懐かしさが込み上げて来た。アメリカの80年代は地域の結びつきが無くなり始めた年代で、郊外に住む人々同士の安心感は薄くなって、家々ではかたく鍵をかけ始めた時代と書いてあった。そんな不穏さが伝わってくる作品だった。


🎬『ヘンリー』ジョン・マクノートン監督、脚本/アメリカ/1986年

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ヘンリー(マイケル・ルーカー)は14歳の時、彼の目の前で男とセックスするのを見せたり、女装させて学校に行かせたりする娼婦の母親を憎み殺害する。少年院に数年入っていた。それ以来、娼婦的な女を中心に次から次へとやるが警察に捕まることがなかった。完全犯罪の連続殺人鬼だ。ヘンリーは少年院で知り合った男オーティス(トム・トールズ)と自宅に同居させていたが、オーティスの妹ベッキー(トレーシー・アーノルド)が暴力夫から逃れて兄の居場所に転がり込んできた。
300人以上の女性を殺した実在の連続殺人鬼ヘンリー・リー・ルーカスの伝記をもとに作られた。死体はけっこう見せてくれるが、殺す場面はなし。音も首の骨を折るグシャっとする鈍い音とか車内の悲鳴ぐらいだ。でもあまりにも「迷い」のない殺しにゾクッとした。


🎬『アナベル 死靈博物館』ゲイリー・ドーベルマン監督、脚本/アメリカ
超常現象の研究家ウォーレン夫妻(パトリック・ウィルソン、ヴェラ・ファーミガ)は、呪われた品々を自宅の地下にある保管室で厳重に保管していた。しかし一晩留守にする間、娘のジュディ(マッケナ・グレイス)の面倒を見るため家にやってきたシッター少女や友人が保管室に入り、呪いの人形アナベルを出してしまう。そして封印を解かれたアナベルの力によって、多くの展示物に死霊がとりついて……。
アナベル・シリーズ第3弾。1弾『アナベル 死霊館の人形』 2弾『アナベル 死霊人形の誕生』で描かれている。今回は死霊博物館はウォーレンご夫婦の屋敷地下の大きなお部屋。もちろん鍵もかかっている。そこにはアナベル人形だけでなく他にいわく因縁のある物がいっぱいあるのだが、それらも動き出すからすごいことになる。そんな怖い家に幼い娘ジュディが暮らしていて本当にかわいそう。恐怖をこらえながらも懸命に闘って、誰よりも沈着冷静にジュディを堂々と演じたマッケナ・グレイスちゃんのチャーミングさがこの映画の魅力。


🎬『ゴーストランドの惨劇』パスカル・ロジェ監督、脚本/フランス、カナダ
シングルマザーのポリーン(ミレーヌ・ファルメール)は人里離れた叔母の家を相続し、双子の娘とともに移り住む。姉のヴェラ(テイラー・ヒックソン)は奔放で現代的な少女だが、妹のベス(エミリア・ジョーンズ)は内向的な少女だった。だが新居に到着した夜に2人の暴漢が家に押し入ってくる。母親は娘たちを守ろうと姉妹の目の前で暴漢たちをメッタ刺しにする。それから16年後、ベス(クリスタル・リード)は家を離れ、小説家として成功していた。一方ヴェラ(アナスタシア・フィリップス)は精神を病み、今もあの家で母と暮らしていた。ある日、ヴェラから電話がかかり錯乱した様子で「奴らが来た! 戻ってきて!」と叫んで電話は切れてしまう。かけ直してもつながらないために、ベスが久しぶりに実家を訪れると……。
ジェラルメ国際ファンタスティック映画祭でグランプリを含む三冠に輝いたホラー。シッチェス・カタロニア映画祭作品賞ノミネート。キャッチフレーズに「2度と見たくないけど、2回観たくなる」と書いてあったが、そのとおりだ。16年間の展開を想像しながら見ていくうちに迷宮に入り込んでいく感覚は格別なものだが「想像の世界」を越えてしまうと思考停止状態になってしまった。
posted by ミッキー at 17:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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