名古屋に忘年会のために行っている東中野娘もシドニー娘も口うるさく体調に気をつけてと言ってくれるが今のところ娘たちより元気だ。
今日は、YEBISU GARDEN CINEMAで『ブレッドウィナー』を予定している。その後は未定だが渋谷に行って『気候戦士〜』も観たいが……。
何を勘違いしたか、11時始まりと思って恵比寿ガーデンシネマについたが、1時始まりだった。着いたのは10時半でその時にあと3席と言われた。ええ、すっごい人気だ!と驚いたらゲストトークがあるからだった。
ゲストはサヘル・ローズという方で知らないお名前だったので調べてみた。
イラン西部の小さな町に生まれる。イラン・イラク戦争のさなかに国境近くにあった町はイラク軍の空爆により壊滅、13人の大家族のなかで生き残ったのは末っ子のサヘルさんだけで、後に養母となるフローラ・ジャスミンに救い出され孤児院で暮らす。空爆被害で本来の出生年、出生名が不明。後年考えた出生年や名前を使っている。養母と共に日本に来て活躍中。
時間を間違えてきたが、ボケていたおかげで映画もトークも見られる。きっと今日は運の良い日かもしれない。
🎬『ブレッドウィナー』ノラ・トゥーミー監督/アイルランド、カナダ、ルクセンブルク/94分

タリバン政権の続くアフガニスタン。戦争で片足を失った父と優しい母、姉と幼い弟と暮らしている少女パヴァーナ(声サーラ・チャウディリー) は、家族で協力して露店を出してどうにか生活していた。
そんなある日、突然父がタリバンに連行されてしまう。女だけでは外出が禁止されていて食料が手に入らない。そこでパヴァーナは髪の毛を切り男の子に変装して街に出て……。
監督さんは『ブレンダンとケルズの秘密』のトム・ムーア監督と共同監督した方。
力強いアニメだった。アニメのベストテンに入れた。
過酷な生活の中で5人家族が協力しあって暮らしていたが、ちょっとしたことで刑務所に入れられる。弟は赤ん坊で、女ばかりになって外に水も汲みに行けないようになる。もちろん食料の買い出しもままならない。そんな生活がもし我が身に降りかかって来たら……と思いながら観た。
ミッキーの両側の女の方たちは涙で鼻水をすすりながらごらんになっていた。ゲストのサヘル・ローズさんは美しさと知性を兼ね備えた方でお話もわかりやすくて好感が持てた。「男の人と女の人が一緒に映画を観られない国もあるんですよ」と言われて、幸せを噛みしめた。
★アンジェリーナ・ジョリーさんがプロデューサーとしても参加している。題名の意味は「生き延びるために」