2019年11月26日

第20回東京フィルメックス映画祭(2)『評決』『ニーナ・ウー 』

🎬『評決』レイモンド・リバイ・グティエレス監督/フィリピン/126分/2019年

ジョイは日頃から夫ダンテから暴力を受けていた。だが6歳の娘にも暴力が及んだので彼女は自分たちを守るために夫の腕を刺してしまう。
夫の傷はたいしたことはなかったが、その時、ジョイに振るわれた暴力は顔面が血だらけで膨れ上がっていた。

彼女は娘を連れて警察に駆け込むが……。

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フィリピン映画といえばブリランテ・メンドーサ監督だ。若き監督はメンドーサ監督のお弟子さんでこの作品が初長編。インド映画の裁判もの『裁き』ほどではないが、初長編作品としては上出来。

全編ほとんど手持ちカメラ撮影で途中船酔い状態だったがフィリピンの警察の取り調べ、裁判の下準備、弁護士とのやり取りなど興味深いものだった。

会場からの質問で「被害者も加害者も同席しての取り調べなど日本では考えられないが…」というのがあったがミッキーもこの点が最も驚いたことだった。
監督さんはフィリピンの警察も裁判所もよりよく改善しようとはしているが、現実はこのとおりだ。でも批判するつもりで撮ったわけではないと答えていた。

★ミッキーが一番気に入ったのはエンドロールがするするするするとちょうど良い早さで終わったこと。おかしなホメようだが重い作品で2時間越え(編集の余地はあるが)だったから体力的に救われた気持ちになった。


🎬『ニーナ・ウー』ミディ・ジー監督/台湾、マレーシア、ミャンマー/103分/2019年

8年もの間、短編映画、CMなどの脇役に甘んじて来たニーナ・ウーは、1960年代のスパイものスリラー映画の主役に抜擢された。 この作品に出ることによって女優の地位は確立されたも同然であるが、撮影は人間性を無視したもので、その進行中に父親の事業の失敗、母親の心臓発作などで数日帰郷することになった。

オーディション、映画撮影現場、故郷、故郷にいる同性の元恋人、父母、愛犬などが入り乱れて「現実、撮影映画中、希望的妄想、悪夢」でミッキーの頭は混乱。だが最後のシーンだけは「真実」と感じた。その痛ましさだけが残る作品だった。
posted by ミッキー at 08:24| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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