世界的に活躍する日本人アーティスト・草間彌生のドキュメンタリー映画。以前ドキュメンタリー映画で『≒草間彌生 わたし大好き』が公開されたが、ヘザー監督作品は草間彌生の半生をいろんな角度から追っている。
幼い時代の家庭環境、日本を飛び出しアメリカ・ニューヨークに行くまで、ニューヨークでの生活、一方的惚れられた逸話など初めて聞いたり見たりのことばかりで草間彌生さんの多面的な人生と突出した個性を知ることができた。
草間彌生さんのしゃベリ方が時々ろれつが回らなかったり、ボソボソ声だったりして聞きづらかったが、そんなことはお構いなしに語っていた。
過去にとある有名で身分の高い男性に一方的に惚れられた逸話「木でできた郵便箱が何通もくるラブレターで壊れてしまって……」とボソボソっと語ってくれた。
当時の世間の風は冷たいものだったと想像できる。でも彼女にはそれをはねつけるエネルギーとその反対の「魅力ある女性」の両面に、女性ヘザー・レンズ監監督が惹かれたのではないだろうか。
