🎬『ラフィキ ふたりの夢』ジェナ・ベス監督/ケニヤ、南アフリカ、フランス、レバノン、ノルウェー、オランダ、ドイツ/82分
ナイロビの街角にある粗末な売店で男の子たちとたむろしているボーイッシュな少女ケナ(サマンサ・ムガシア)は、「女は働かずに家庭を守るよい妻になれば良い」という旧態依然の考えには疑問を抱いていた。ケナを自分の物にしようと気をひいてくる男ブラックスタ(ネヴィル・ミサティ)もそう考える1人だった。
ケナの両親は離婚していて普段は母親と住んでいるが、父親(ジミ・ガツ)の経営する雑貨店を手伝っていた。父親は地域の要望で国会議員の選挙に立候補しているので、その応援もしていた。
そんな時、父親の対立候補の娘シキ(シェイラ・ムニヴァ)に出会い、彼女のカラフルなファッションや髪型、メイクと自由奔放な姿に釘付けにされて……。
ケナはハンサム女子、シキは極彩色女子。二人は同性愛が罪とされているケニアで愛を確認し合うが噂はたちまち街中に広まってしまう。
ケニアでは同性愛は違法で死刑になることもある重罪。悪魔に取り憑かれたと信じる人もたくさんいる。そんな中で主演の2人の少女が出演を決心した勇気は素晴らしい。
★ ケニア映画として初のカンヌ国際映画祭出品となったが、ケニア国内では上映はされていない。
2019年11月09日
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