2019年10月29日

東京国際映画祭2019(1)『ネヴィア』『テークオーバーゾーン』

いよいよ映画祭1年の集大成・東京国際映画祭2019が六本木ヒルズ、EXシアター六本木で始まった。これが終わればほぼ今年1年、「体力は持った」と安堵する。今日から上映が始まるので安堵はできないが……。

🎬『ネヴィア』ヌンツィア・デ・ステファノ監督、脚本/イタリア/87分/コンペティション

ナポリの近郊の下町に住むネヴィア(ヴィルジニア・アピチェラ)は、売春宿をひそかにやっている祖母ナナとネヴィアの妹エンツァと暮らしていた。すぐ近所には一人暮らしで独身の叔母ルチアもいる。

ネヴィアはまだ17、8歳ぐらいだが学校にも行かず、古着売り、年寄りの買い物やゴミ出しを手伝って小銭を稼いでいる。そんな彼女は地元ヤクザの息子に惚れられているが、相手にもしなかった。こんな惨めな生活から妹と2人でいつか飛び立とうと希望を持ち続けていた。

そんなある日、町にサーカス団がきて……。

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最初に観た作品が素敵だと嬉しくなってくる。この作品はグランプリも想定内と感じた。

監督さん、主役のネヴィアさんも来日してくださった。監督さんは女性の方でご自分の体験もまじえて作られた。

少女のネヴィアは素顔であったが、いろんな場面で化粧や顔に色をつけるところがあった。そのシーンが本当にうまくいかされていて、最後の幕切れも見事だった。


🎬『テイクオーバーゾーン』山嵜晋平監督/90分/日本映画スプラッシュ

中学生の田中沙理(吉名莉瑠)は陸上部に属していて、短距離走で記録を伸ばしていた。家庭は数年前に両親が離婚。口うるさい母親を嫌い父親と暮らすことを選んだ沙理。大好きな弟は母親と出ていった。

生活がだらしない父親との生活はすさんで、沙理も生活の不平不満で不良と付き合うようになっていった。そんな時に母親が再婚したと知る。それも陸上部の部長で優等生の雪菜(糸瀬七葉)の父親と再婚したのだ。自暴自棄になった沙理は弟を連れて家出するが……。


沙理の心の動きを追っていくのに精一杯だった。同じ町にお母さんと弟が再婚して住んでるだけでも「嫌な感じ」だ。なのにその再婚相手が同じ部の父親なら……逃げ出したくなるに決まっている。

しばらくしてから東京に引っ越す予定という母親 の再婚一家、なら少し待てばいいのに。大人たちが自分中心に考えているのが腹立たしい。

最後は幸せそうに終わるが、普通なら沙理はうんと傷ついていたと思う。沙理役の少女がとっても良かった。彼女の気持ちを慰撫しているような歌も良かった。

★テイクオーバーゾーンとはリレーでバトンを渡すことができるゾーンで、2017年に20mから30mになった。




posted by ミッキー at 09:54| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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