🎬『風水師 王の運命を決めた男』パク・ヒゴン監督/韓国/126分
土地や水脈の形状を見るだけで、そこに住む人々の運命運気がわかる風水師パク・ジェサン(チョ・スンウ)は、運気の集まる土地「明堂(めいどう」を探し当てる名人だった。だが、明堂を独占しようと画策する重臣キム・ジャグン(ペク・ユンシク)の陰謀に巻き込まれてしまい妻子を目の前で斬殺されてしまう。
彼は自分と同様にキムに深い恨みを持っている王族の興宣君(チソン)と出会い、キム一族を滅ぼすために風水の力を利用する。やがて彼らは「最強の明堂」を巡って翻弄されて行くが……。
名古屋の商業地域をよく散歩するが、場所は悪くないのに1年から 2年で次々と店が閉店して変わるところがある。これって風水に関係あるのか、ないのか、風水師パク様に聞いてみたい。
しかし土地の形状を見ていろいろわかる天才ならなんで妻子が殺されるような凶の家に住んでたのだろう……引っかかる。若かったからわからないと言っても自分の意見を進言していたのだから納得いかない。
まあ若いイケメンさん目的なら是非劇場にだが、慌てて観るほどの作品ではないと思う。
★風水や占いが関係した韓国映画にソン・ガンホさん主演の『観相師 –かんそうし-』がある。主演俳優さんや題名につられて観に行ったが、お金がかかっていたわりには印象が薄くてソン・ガンホさんの力量が発揮されていなかった。
🎬『ザ・レセプショニスト』ジェニー・ルー監督/イギリス、台湾/102分/新宿K's cinemaにて
舞台はイギリス・ロンドンの住宅街で密かに営業している風俗マッサージ店。サービスするのはアジア出身の女性たちで、お客はいろいろだ。中年女経営者はがめつく、彼女にはお金目当ての若い彼氏がいて、側からみたら来客の多い家族と思わせるようにしている。
大学を卒業したばかりの台湾女性・ティナ(テレサ・デイリー)はロンドンに出てきたものの就職できずにイギリス人の恋人のアパートに同居させてもらっていた。その彼もクビになってしまい背に腹はかえられないと、彼に内緒でマッサージ店の受付に雇ってもらった。
ティナは絶対に身体を売ることは拒否して家事と電話受付に専念していたが……。
これを観る為に名古屋発7時の在来線に乗って東京に 2時半に着いた。でも初日初回に間に合った。1日1回上映。
第一回熱海国際映画祭のグランプリの作品で、グランプリ賞金百万円を1年間払わないで、監督さんから請求があった(その1年後過ぎてから支払われたそうだが)という恥ずかしい熱海映画祭での唯一公開になった作品。
新宿K's cinemaのホームPだけの宣伝だが、初日には60人近くのお客様が集まっていた。
ミッキーは第一回目には行っていたが番狂わせ(会場にスクリーンがない!というアクシデント)で予定どおりに作品を見ることができなかった。
さて映画『ザ・レセプショニスト』は生々しい性産業の表裏が正直に描かれていた。特別な気負いはなくて、美しく撮ろうということもなく、ストーリーもこうなるだろうなぁの展開だった。でも女性監督らしい優しさが全編に漂っていた。是非とも観てくださいとは言えないが余韻は悪い作品ではなかった。
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2019年10月26日
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