🎬『だってしょうがないじゃない』坪田義史監督/119分/11月2日よりポレポレ東中野他にて全国順次ロードショー公開
精神に不調をきたし、不安を感じた坪田義史監督が親族に相談したところ、広汎性発達障害で一人暮らしをしている叔父・まことさんがいることを知って、衝動的にカメラを持って会いに行く。
それから三年……。まことさんのありのままの姿にふれていく中で「親が亡くなったあとの生活」「障害者の意思の尊重」などの問題に直面していく。
この試写を観た日は山形ドキュメンタリー映画祭から帰った翌日で、もうドキュメンタリーはいい、違う種類の映画を観たいと思っていた。でも同じ試写室で続きで上映されていたので、係の方にお願いしたところ、気持ちよく「どうぞご覧ください」とニコニコしてプレス資料を手渡ししてくれた。
その時は監督さんとは知らず、待ち時間で資料を読んでいたら『美代子阿佐ヶ谷気分』の監督さんだったので驚いた。入り口に戻って監督さんと確認してから「美代子阿佐ヶ谷気分のトーストにリンゴの薄切りを乗せて食べるのが気に入って1年間ほど続けていました」と改めて挨拶させていただいた。
新作のドキュメンタリーは叔父さんの人柄が滲み出ていてとても温かだった。
山形では勉強不足で理解できなかったり、意味不明?な作品だったりで疲れていたが、障害を抱えながらも叔父さんの日常を優しくカメラを向けていたのでホッとした。無垢な純真さを持ち続けて生きていく辛さは確かにあるが、まことさんの表情に「幸せの光」がさす瞬間に感動した。
2019年10月21日
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