ロバート&フランシス・フラハティ賞(大賞)『死霊魂』監督:王兵(ワン・ビン)
山形市長賞(最優秀賞)『十字架』監督:テレサ・アレドンド、カルロス・バスケス・メンデス
優秀賞『ミッドナイト・トラベラー』監督:ハサン・ファジリ 『これは君の闘争だ』監督:エリザ・カパイ
審査員特別賞 『インディアナ州モンロヴィア』監督:フレデリック・ワイズマン
★アジア千波万波
小川紳介賞『消された存在、__立ち上る不在』監督:ガッサーン・ハルワーニ
奨励賞『ハルコ村』監督:サミ・メルメール、ヒンドゥ・ベンシュクロン 『エクソダス』監督:バフマン・キアロスタミ
★市民賞 『死霊魂』監督:王兵(ワン・ビン)
★日本映画監督協会賞 『気高く、我が道を』監督:アラシュ・エスハギ
🎬『東京干潟』村上浩康監督、製作、撮影、編集/83分/日本プログラム
多摩川の干潟でシジミを獲りながら猫たちと川の土手で小屋がけをして暮らす80代の老人を通して、彼の生きた昭和から令和にかけて時代の流れを描いている。

これは台風の影響で中止になって、別の日の夜8時過ぎに上映が叶った。だから観ることができた作品。
日本での上映はすでにポレポレ東中野で終わっていて、今週土曜日から名古屋「シネマスコーレ」で公開決定している。是非ともスコーレにお出かけいただきたいので少し紹介したい。
まず監督さんがこの老人と出会った経緯は、川に棲むカニのドキュメンタリーを撮るために(その作品も『蟹の惑星』製作されている)毎日通っていたところ、老人から声をかけられたのが発端。
いろいろ話し込んでいるうちに老人の人生と日本の高度成長の過去の痛みと今現在起こっている環境破壊やペット遺棄などが浮かび上がってくる。
★この台風の影響で監督さんは干潟の老人が心配でSNSで呼びかけたら、映画を観た方30人以上が老人を訪ねた。小屋は流されたが老人と猫は無事という報告があった。