2019年10月05日

ラップで格差社会から抜け出した少年 (1)10月11日公開『WALKING MAN』

🎬『WALKING MAN 』ANARCHY監督/95分/10月11日より新宿バルト9他にて全国ロードショー公開

川崎の工業地帯。幼い頃から吃音で話すことも笑うことが苦手なアトム(野村周平)は貧しい母子家庭で妹ウラン(優希美青)と3人暮らし。

不用品回収業のアルバイトで生計を助けていたが、母が事故で重傷を負ってしまう。保険料を滞納していた一家に向かって、ソーシャルワーカーの「自己責任って聞いたことあるでしょ?なんでもかんでも世の中のせいにしちゃダメだからね」と人前で冷淡に言われた。

妹も名前や黄ばんだ制服をからかわれて学校に行かなくなってしまう。辛い毎日、辛い言葉で自暴自棄になりかけた時、偶然、ラップと出会って……。

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ラッパーのANARCHYが自分の体験を盛り込んだ初監督作品。

「子ども貧困」という言葉をよく耳にするが『タロウのバカ』も『WALKING MAN』もそんな子どもたちが主役。政策もかけ声だけは耳にするが、それ以上に福祉の場で働く人や警察の人の見下した物言いはひどい!暴れもせずよく我慢したとほめてあげたい。

そんな彼が交通量を調べるアルバイトで使う数取器をカチャカチャさせ、それにのせて憤懣を口にすると、どもっていたことが嘘のように消えた。その時、彼の横顔から怒りが消えてかすかながら希望の笑みが浮かんだ。

痛い青春映画にずっしりと社会問題も入り込んでいる。ラップをする若者向けの作品だけではない。
posted by ミッキー at 09:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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