2019年09月19日

アジアフォーカス・福岡国際映画祭(3)『轢き殺された羊』『誰かの妻』

🎬『轢き殺された羊』ペマツェテン監督/中国/87分/九州初上映

広大なチベットの平原を走るトラック運転手のいかつい男・ジンパ(ジンパ)は誤って羊を轢き殺してしまった。悔やんだジンパは羊をトラックに乗せてしばらく進むと、歩いていた若者(ゲンドゥン・プンツォク)に出会いトラックに乗せてやった。その男も名前をジンパといい「父を殺した男を殺しに行く」と言葉少なく語った。

ジンパは途中で若者を降ろし、死んだ羊を僧院に託した。その後、どうしても若者のことが気になり彼の向かったという地に立ち寄った。

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チベットの監督さんで『old dog』も素晴らしい作品だった。

台詞は少ないが訴える映像や観ている者の想像を裏切らない作品だった。裏切らないといっても予定調和ではなく「希望」に向かい、味わいたい「感動」を用意されている。

チベットの荒涼たる平原をトラックのミュージックカセットから流れる「オー・ソレ・ミオ」のカンツォーネが似合っていたのが不思議だった。

★2018年・第19回東京フィルメックスでコンペティション部門で審査員特別賞を受賞。


🎬『誰かの妻』ディルマ・ハッタ監督、脚本、製作/インドネシア/97分

舞台はジャワ島とマカッサル海峡の間にあるカンゲアン諸島。旧態依然の男社会の中「男たちの所有物」のように暮らしている女子高校生のエンダー(エンダン・スリワフユニ)は、現実に逆らうことなく親の決めた金持ちの牧場主の息子と結婚した。

新しい女の生き方に理解のあった母親は既に亡くなり、彼女に付きまとっていた青年も親の決めた縁談に従うことに反対もせず村を出ていってしまう。


出てくる人はほとんど土地の人で、主演の高校生は地元の女教師が演じたと監督さんが話してくれた。何歳の方はわからないが高校生の少女をやれるなんてすごいと思った。

彼女は結婚したが夫婦の関係はなく、夫は親に反抗して都会に出奔。彼女は義父と二人取り残される。でも、いなくなっても「夫の妻」で、この家から出る勇気はないと自覚するまでを描いていた。

まあ、歯がゆい映画と言うのは簡単だが、日本のことわざ?で「女は三界に家なし」という言葉が思い出された。

この作品で気に入ったところは女子高校生の目がアーモンドの形でとても魅力的だったことぐらいだろうか。
posted by ミッキー at 07:41| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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