🎬『台風家族』市井昌秀監督/108分
銀行強盗で2000万円の大金と共に消息を絶った鈴木一鉄と妻・光子(藤竜也、榊原るみ)。その事件から10年後、行方不明の両親の体裁上の葬儀を行うため、鈴木家長男の小鉄(草g剛)は妻の美代子(尾野真千子)、娘のユズキを連れて実家を訪れる。形だけの葬儀も終わる頃に、見覚えのないチャラチャラした若者が現れて……。
台風一過の翌日に観た。ニュースでは日本各地で電気、水道が止まっている。その前日に家のある伊豆高原に様子を見に行ったが樹木も倒れていなくてホッとした。でも地元広報車が断水や停電地区を回っていたからどこかでそうなっていたのだろう。
最後のオチのつけ方には疑問が残るが、この台風家族の顛末はそれこそ一家でなくて「一過」のようにぐちゃぐちゃの様相を呈している。
行方不明の両親が住んでいた田舎屋を処分したら八百万円で4人の子どもで一人二百万円でもめているのもうら寂しいが、もっともっと仰天することや、まさかのオンパレードには観ていて超大型台風より「どこで何が起こるか、どんな魂胆が待っているか」怖かった。
★草g剛さんのお疲れぎみ中年男が、どんなことをしても1人娘のピアノを続けさせて留学させようと真剣?になる様子が身につまされた。
★次男の新井浩文さんはいただいた資料にもお名前が載っていなかったが、一日も早く本格復帰してほしい俳優さんだ。
🎬『ヒンディー・ミディアム』ケサート・チョードリー監督/インド/132分
インドのデリーに暮らすラージ(イルファーン・カーン)とミータ(サバー・カマル)は、結婚式用の衣料品店で成功した夫婦。夫婦ともに学歴がなく、学歴は社会的地位を向上させ運命をも変えると信じている。
一人娘のピアによりよい人生を歩んでほしいので、富裕層向けの有名校に進学させることを決意。夫婦はお受験クラスで面接のノウハウや試験のコツを学んだり、高級住宅地へ引っ越したりまでして、必死に受験したが、結果は全滅。
落胆する夫婦に「有名校が低所得者層のための入学枠を設けている」という情報が入ってきて、今度は下流層が暮らす地区に家を借りて貧乏のふりをして……。
映画はとっても面白かった。でも教育熱心にならずにはおれないご夫婦の事情や国の状況はわかるにしても、余りにも激しくてついて行けなかった。
韓国でも住所をいえばどんなレベルの家かわかるらしい。インドもきっとそうだ。妻は英語がしゃべることができるが旦那はダメで、夫婦とも学歴はない。
小学生入学でも本人の学力+生活レベルと親学歴とは❗️しかし60年以上前、ミッキーの小学生の時は生徒名簿に親職業はもちろんのこと父○○大学妻○○女学校とまで記録されていた。いまから考えると「嘘!」と言われそうだ。
今の日本も学歴主義や教育パパママがいらっしゃるが、インドのこの映画を観たらきっとびっくりするだろうなと思った。
2019年09月12日
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